3.11

潜水作業 (8)

本日は3月11日。

早いっすね、もう10年ですか・・・

毎年思うけど、あっという間に感じるのは、僕が当事者じゃないからかもしれません。

震災のあった年、機会を頂き、HAMAちゃんや、カレントブルーのダイブマスターの皆さんと、石巻や女川、気仙沼へ、潜水ボランティアの作業にでかけていました。

ホントに衝撃的でした。

目にするもの全てが、現実と思えないような、なんというか、怖いとか恐ろしいと言うより、ただただ悲しい気持ちになりました。

僕たちがボランティア活動で潜水を開始したのは秋ごろでしたから、震災から半年以上たった頃です。でも、とても半年も経ったと思えない風景が広がっていました。


ダイブマスターのOiちゃんと気仙沼の大島に瓦礫の撤去に言った時のことを、思い出してみます。

この日は夜が明ける頃、到着しました。
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学校です。たしか、高校だったと思います。
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気仙沼の町です。
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交差点に、大きな船。
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港で漁師さんと合流し大島へ渡りました。

この日の作業は、港の中の瓦礫の撤去。

沢山の漁具や漁網、家の残骸、沢山の瓦礫。

船が港に入れるように、航路上じゃまになるものを中心に撤去しました。巨木やワカメの窯など、リフトバックとロープを使い、男二人で水中を担いで運びましたよ。

翌日は風上げて作業は中止。そのまま帰路につくことになりました。

往路では夜明け前だったため気づかなかったのですが、帰りは天気もよく、津波に襲われた志津川の町を見ることとなりました。
潜水作業 (9)

公園だった場所は、瓦礫置き場に。
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病院です。
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役所。
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2007年に志津川をダイビングで訪れたことがありました。

そのときに泊まった宿も、流されてました。
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そのときに、鮭の遡上を観察した川です。
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僅かですが、鮭の姿ありました。
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高台の駅です。
潜水作業 (6)

ここまで波が来るなんて。
潜水作業 (7)

復路を走りながら、被災した場所を回りました。
あらためて、津波の恐ろしさと、そして例えようの無い悲しさを感じました。

そんな厳しい現実の中にあっても、

力強く復興していく地元の方々の力強さや、

覚悟を感じる機会がありました。

前日の夜、翌日も作業の予定だったので、車内で寝ようかと停めやすい場所を探して走っていたら、瓦礫に中に明かりが灯っている場所があり、いってみると、復興屋台村というプレハブの商店街がありました。ちょうど僕らが気仙沼をおとずれたちょっと前に完成した、仮設商店街でした。
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もちろん、美味しい食事と、美味しいお酒を頂きました!
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めっちゃ美味しかったし、昼間はかなりの肉体労働だったのでビールが染みました!
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大島での潜水作業を終えて上がってくると、漁師さんたちが笑顔で語りかけてくれました。

漁師さん同士の冗談交じりの会話を聞いていると、自然と笑顔になってしまいました。
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大変なはずなのに、逆に労ってくれました。
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作業の風景を写真で撮ってくれたのは、現地の漁協の方です。

写真の僕たち、笑顔でスミマセン。

とにかく地元の方たちが、力強いんです。

町の写真は地元の方に「撮ってかえって」と言われて撮影しました。

僕たちのできることは少ない、

でも、必ずいつか僕たちのできることで、貢献したいと思いました。


毎年秋に、カレントブルーのダイバーさんと一緒に、
東北の海へ潜りに行っています。

東北の海中世界では、こっちの海では出会えない、
東北ならではの魅力的な風景や生物に出会えます
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食事も素晴らしいです
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素晴らしい出会いもあります
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皆さんも機会があったら、ぜひ一度東北の海を、経験してみてください!

まだまだ復興の過程だと思います。

被災された皆様は、今なお様々なご苦労があり、忘れられない悲しい記憶の中で苦しまれていと思います。被災していない僕が言うと無責任な言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、でも、「頑張ってください!!」

また、今年も伺わせていただきますね。
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