ヒレ魚の世界✨

イトヒキベラ♂ (6)
こんにちは、HAMAです✋😄

長く伸びた腹鰭が印象的なこの美しい魚🐟
イトヒキベラという魚の♂です✋

どんなパラダイスな海で潜ればこんなに美しい魚に出会えるの❕❔
って感じのゴージャスさですが、実はコイツ、伊豆の普通種です✋🙁

イトヒキベラ若群 イトヒキベラ婚 (4)
左が♀、右が♂の婚姻色です🐟
♀、♂、婚姻色、三者三様でまるで別物
❝イトヒキ❞の名の由来となるこの長い腹鰭は♂に見られる特徴なんですね

因みに、
イトヒキアジ幼 (6) イトヒキハゼ
❝イトヒキ❞の名を持つ魚はイトヒキアジ、イトヒキハゼ、イトヒキヌメリ、イトヒキコハクハナダイ等色々といますが、いずれも鰭が細長く伸長するのを特徴とする魚達です

形・色・模様等、鰭が特徴的で目を引く魚達を、総じて『ヒレ魚』なんて呼ぶ事があります

ミカヅキツバメウオ (4) ゴマハギ幼
確かに、たとえそれが名前も知らない魚だとしても、潜っていて遭遇した時、やっぱり『ヒレ魚』の存在感は抜群ですもんね

という訳で、本日の脳内DIVEのテーマは『鰭魚(ヒレウオ)』です✋
では、早速エントリー👎



海中世界を潜るようになって、最初に目を引かれる『ヒレ魚』と言えば・・・

大胆な❝胸鰭❞を持つミノカサゴの仲間がやっぱり一番に挙がるんじゃないでしょうか

ハナミノカサゴ (2) キリンミノ (6)
ハナミノカサゴ、キリンミノ🐟
セトミノカサゴ (2) ミズヒキミノカサゴ (2)
セトミノカサゴ、ミズヒキミノカサゴ🐟
エボシカサゴ シマヒメヤマノカミ (5)
エボシカサゴ、シマヒメヤマノカミ🐟

普通種からレアモノまで、この仲間は結構種類もいるので、少しずつ出会いが増えていくのも楽しいですね🎵


❝尾鰭❞が印象的なものは本当に多岐に渡るので枚挙にいとまがありません✋
例えば、
ソウシハギ (2) タコベラ♂
ソウシハギ、タコベラなんかはモロ、尾鰭系『ヒレ魚』ですよね🐟


これは『ヒレ魚』全般に言える事ですが、不用意にダイバーが近付くと鰭を閉じちゃってその美しさを堪能出来ない、という事態に陥るので、遭遇の際には皆さん慎重に✋

ニシキフウライウオ赤 ノコギリヨウジ (2)
ニシキフウライウオは形、ノコギリヨウジは模様、いずれも個性的な尾鰭ですね🐟


では次に❝背鰭❞系✋
ヨメゴチ (2) ヤマドリ (4)
ヨメゴチ、ヤマドリ等のネズッポ科の魚達は、いずれも背鰭を立てた状態で出会いたい魚ですよね🐟
まぁ、ヨメゴチに関しては尾鰭も全開だと物凄いので尾鰭系兼任でもありますが

ハダカハオコゼ (4) イズオコゼ幼
ハダカハオコゼ、イズオコゼ等のやたらと面で広い背鰭、その形もとっても印象的ですね🐟


このように、『鰭』はパッと見の印象を強いものにするという点においてとても重要なファクターです
ですが・・・
鰭に目を向ける面白さはそれだけではなく、それが各種の判別にも役立つという点です

例えば、近似種同士を見分ける時です

胸鰭を閉じているととってもよく似た魚同士であるコイツら
ホウボウ (3) トゲカナガシラ (2)
胸鰭内側の大きな黒斑がホウボウには無くてトゲカナガシラには有るので、鰭を開けば模様ですぐに判別出来ます🐟

因みにコイツらにはもう一つ判別方法があります
それは食べる事🍴
見てくれはこんなに似ているのに、ホウボウは美味しくて、トゲカナガシラは不味いんです✋
不思議ですねぇ✨

同様に、『ヒレ魚』として人気の高いセミホウボウの仲間でも、
セミホウボウ (3) オキセミホウボウ幼
胸鰭基部の黒斑に青い斑点が無いのがセミホウボウ、有るのがオキセミホウボウといった具合に見分ける事が出来ます

鰭の模様ではなく形で判別する、その代表が人気者のコイツら
ネジリンボウニシキテッポウエビ (2) ヒレナガネジリンボウ (2)
黒い背鰭が太くて短いのがネジリンボウ、細くて長いのがヒレナガネジリンボウです🐟
(あ時々白くて細長い背鰭の奴を見掛ける事がありますが、ソイツはネジリンボウの幼魚でヒレナガネジリンボウではありません✋)


『ヒレ』の形状や模様が同種間の雌雄判別に役立つ種も少なくありません

例えばこのオニハゼ属の一種🐟
オニハゼsp3番 オニハゼsp3♂ (2)
左の丸い背鰭の奴が♀、右の尖った背鰭の奴が♂です✋


たとえ知らない魚でも、鰭を見ればそれだけで何の仲間かが分かる
そんなパターンもあります✋
サラサゴンベ ウイゴンベ (4)
それがこのサラサゴンベ、ウイゴンベ等のゴンベの仲間です🐟

この科の魚は背鰭棘の各先端に複数の小さな糸状突起を持っているので、そこを見るとすぐにゴンベ科だと気付けます✋


最後に、
え❕❔
コレの何処がヒレ魚なの❕❔
っていう魚を御紹介✋

サツマカサゴ (18) ヒメオニオコゼ (2)
それがコイツら
サツマカサゴとヒメオニオコゼです🐟

擬態・擬相魚としてはとても興趣深い奴らですが、『ヒレ魚』としてそこに含むのは何だか納得行かない
一見するとそう思っちゃう位、どちらも地味な感じですよね

ですがコイツら、いざ動くとなって胸鰭を開くと・・・
サツマカサゴ (19) ヒメオニオコゼ (5)
途端にそれぞれこんな感じ

この姿を見ると、れっきとした『ヒレ魚』ですよね

美しい鰭、奇抜な鰭、海中世界で遭遇する様々な『鰭』
今回はちょっと視点を変え、そこに注目して脳内DIVE、潜ってみました😄

いかがです❕❔
同じ遭遇でも視点を変えるとそれだけで、また違った興趣深さを感じる事が出来ますよね✨

この特集、締めに『ヒレ魚』ツートップ、『ヒレ魚』界のKING&QUEENとして、伊豆カジキと伊豆ニタリの写真が載せられたら最高だったんですが・・・

残念ながらHAMAのストックにはまだその写真がないので、それはまたいずれ遭遇&撮影に成功した時に✋😁

・・・って事で今日の脳内DIVEはこの辺でイグジット👍

~HAMA~
関連記事
更新順
スタッフBLOG