足は8本❕では問題✋・・・脳何個❔心臓は何個❔

ワモンダコ (2)
こんばんは、HAMAです😄

或る日の海中世界において水底に転がっていた変てこりんなこの物体、一体何だと思います

クリクリの目、長く伸びた鼻の下、口角の上がったにこやかな口許✋
茶色い肌にたるんだ頬の猿のお面🐵
って感じに見えますね

でも、コレ実は・・・
タコなんです🐙

そんなの見て直ぐ分かったよって方もいらっしゃるとは思いますが、HAMAはコイツと出会った時、余りの興趣深さにマウスピースをくわえているのも忘れて口をあんぐり開けて見入ってしまいました💦

ワモンダコ (4)
TOP写真の状態からちょっと体を持ち上げた時の姿📷

こうなると一気にタコ感が増しますね😁

とてもよく目立つ猿面の目の部分👀
ここが輪状の紋様なのでワモンダコという和名が付いています🐙

とは言っても・・・
擬態擬相職人として名高い『タコの仲間』なので当然体色は目まぐるしく変化します✋

ワモンダコ (6)
こんな風に真っ白になっていると輪紋の名の由来となる眼状斑も消えてしまうので、遭遇時には注意が必要です
しかし、とても同種とは思えないこの真っ白に体色変化中バージョンもコレはコレでまた至極興趣深いですね✨

という訳で、
マダコ擬態 (2) マダコ
本日の脳内DIVEのテーマは『タコ』です🐙
『イカ』は以前に特集しましたが、『タコ』にスポットを当てた事はまだなかったですもんね

では、早速エントリー👎



先ず、タコと言って誰しもの頭に真っ先に浮かぶのは・・・
マダコ擬態 マダコ擬態 (3)
水産資源としても重要種であるマダコですよね🐙

ただこのマダコが非常に難しく、世界に300種以上いるタコ目の内の半分以上がマダコ科という同一グループに含まれ、その上、引っ切り無しに色を変え形を変えするので、写真で種の同定をするのが困難なんです✋

学者さんレベルですらそういう次元で、ずっとマダコと呼ばれていたタコも現時点で既に、将来少なくとも3種以上に分かれる事が確定しているみたいです💦

タコなんてダイバーでなくともその名を知る位の超メジャー生物なのに、そんなところに知的未開領域がまだふんだんに残されているなんて、ホント恐ろしく興趣深いですね✨

さてさて・・・
タコと言えばやっぱりナイトダイビング🌙

そもそもが夜行性の生き物なのでライト片手に砂地をさらって泳いでいると・・・
マダコ幼 (2) マダコ幼
結構あちこちでタコのおチビが目に入ってきます🔦

一回の産卵で何万と産まれる上に、寿命も2、3年と短く成長スピードが速いので、繁殖期(春~夏)から数か月たった晩秋以降の水温が下がる時季の砂地ナイトはチビダコパラダイスなんです🎵

次回、底物ナイトをする時にはちょっと意識してみて下さいね😉

という事で、ここからはパッと見でも他との差異が分かる人気ダコを幾つか紹介していきたいと思います✋

サメハダテナガダコ (4) サメハダテナガダコ (5)
サメハダテナガダコ サメハダテナガダコ (8)
サメハダテナガダコ🐙
他のタコより強い朱みとその上に綿雪をまぶしたみたいなボディがとっても綺麗なよく目立つタコです✋
二枚目は逃走中、三枚目は体色を変え固まった個体、四枚目はまだ若い小さな個体です📷

因みにタコは遭遇時、
①擬態しながらその場から逃げようとする
②体色を変えてじっとする
③腕(一般には足と呼ぶ事の方が多いですね)を振り上げて威嚇してくる
・・・等様々な反応をします✋

脳を9つも持つ高知能動物だけあって遭遇時の反応も実に興趣深いんです
皆さんも遭遇時には是非そこに着目してみて下さいね🔎


もう一つ因みを重ねますと、タコには脳が9つありますが、実は心臓も3つあります💦
しかも全身の9割が筋肉という文武両道タイプ、それがタコという動物なんです

ホント、知れば知る程興趣深い事この上ない奴ですね、タコって

スナダコ (5) スナダコ (13)
スナダコ🐙
ナイトダイビングのみならず、デイダイブでも遭遇頻度NO1のタコなんで、タコDIVEの入門編はマダコとコイツからになると思います✋

ヒョウモンダコ (5) ヒョウモンダコ (2)
ヒョウモンダコ🐙
発色のいい瑠璃色のリング模様が入ったとっても綺麗なタコですが、コイツはその美しさよりもむしろフグ毒なんて呼ばれ方もする猛毒テトロドトキシンを持つ危険生物としての方が有名ですよね☠

でも実は・・・
コイツの持つ武器はテトロドトキシンだけじゃないんです✋
外敵から身を守る為の最強秘密兵器テトロドトキシンはヒョウモンダコの餌となる甲殻類には無害で、捕食時には役に立たないんですが、もう一つハパロトキシンという毒も持っていてそれで甲殻類を仕留めるんです

二つの秘密兵器を自在に使いこなすがゆえに無敵
その為、タコの仲間達が逃走用に威嚇や煙幕として通常吐くスミも退化させ捨ててしまったタコ、それがヒョウモンダコです🐙

以前は南方種みたいに扱われていましたが、こっちの海でも普通にいますから皆さんもいつかの遭遇に是非御期待下さいね😉

メジロダコ メジロダコ抱卵
メジロダコ🐙
英名はココナッツオクトパス、住処にするココナッツを移動に際して一々ちゃんと持っていくその姿の愛らしさで人気の高いタコです🥥
こっちの海にいる奴は住処がココナッツではなく貝殻になるので、その貝殻を大事そうに抱えながら水底を歩いている姿がたまに見られます

見分ける特徴は、吸盤がサイドまで真っ白なのと目に入る彩色が純白っていう事です✋

因みに右の写真は♀の育卵光景です📷
よく見ると腕の間に大事そうに沢山の粒々を抱えていますよね🥚

生物遭遇時、漠然と「あ、○○がいる」とだけ思って見るのは勿体ないので、余りお薦めしません✋
「あ、いた」で意識が完結するとその先の❝気付き❞はもう無くなってしまいますからね😅

対象の些細な行動、遭遇状況、そしてそれらの変化や遷移等、端々に現れる諸々の違和感にしっかりアンテナを張る事でこういった生態シーンを見逃さなくなります

❝生物❞という熟語をばらしてみると分かり易いですが、❝物❞としての方でその存在を見るんじゃなく、❝生❞の方で見た方が知的好奇心も刺激されて面白みはより深くなる、強いて言えばまぁそんな感じですかね😁

マメダコ テナガダコの仲間 (2)
マメダコ🐙
テナガダコの仲間🐙
この辺も以前ナイトダイビングで遭遇した奴らです🌙

タコはやっぱりナイトですね

では最後に、ライトトラップで遭遇した激レアダコを紹介して締めたいと思います🔦
と、話の展開的には言いたいところなんですが・・・

『タコ』という生物の生態的な興趣深さに釣られてか、今日の脳内DIVE、写真による分類パートより文字による好奇心パートが圧倒的に多くなってしまいました💦

という訳で、続きはまた後日✋

では、本日の脳内DIVE🌊
この辺でイグジット👍

~HAMA~
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