というわけで、ちょっとオーバーホールネタ✋
オーバーホールの必要性は使用頻度に比例するか?
結論から言うと、答えはNO
むしろ、頻度の低いダイバーさんこそ、定期的にオーバーホールが必要❣
結局海水が残った部分が乾燥すると塩が接着剤のようにパーツを固着させちゃう。
稼働しない部分の塩の固着も問題だけど、もっとも問題なのは、ダイビング中に稼働する部分😊
その中でも、重大なトラブルに発生する可能性があるのが、インフレーターホースの内部にあるバルブコア。
バルブコアは、シリンダーからの空気の流れを遮断しているパーツで、ダイバーが必要に応じて吸気ボタンを押すとバルブコアが動作してシリンダーからBCDへ空気を流すと言う仕組み。
バルブコアは、BCDに空気を流すパーツではなく、空気の流れを遮断するためのパーツだというところがミソ👆
このバルブコアが故障すると、空気がBCDへ流れっぱなしになります。
結果、急浮上の可能性あり😨
実際に、何度がこういったシーンに出くわして、九死に一生スペシャルを経験したダイバーさんもいらっしゃいますwww
(ちなみにその場合はソッコーで中圧ホースを外します)
これが今回オーバーホール中に交換したバルブコア⬇

右が新品ですから、左とエライ違いですよね💦

この部分⬇

このラバーシールが、右側の筒の中で収まって、空気の流れを遮断しています。

薄いラバーなので、経年劣化は避けられないし、
問題はココに塩が固着して、ラバー部分がバルブコア内部に固着されてしまうと、次の使用の際に吸気のために吸気ボタンを押すと、バリッと行くわけです😅
イメージとしては、「かさぶた」
傷が治り切る前にかさぶた剥がすと、再生しきれてない皮膚が破けて血がでますよね?あの状態です(汗)
オーバーホールの際にも、厄介なこととなることがあります。。
普段はこのように樹脂パーツにねじ込んであるバルブコアですが、

ここも塩が固着していると、洗浄のために取り外す際に、バルブコアを破損することがあります😥

もちろんこのような事態をさけるため、ある程度のトルクを掛けてはずれない場合は、樹脂パーツに収まったまま洗浄液に付け超音波洗浄機にかけ塩を分解していく努力をし、それを繰り返しながら取り外しにトライしますが、それでもどうにもならない場合もあります。。。
こういった事をなくすために、定期的に分解・洗浄を行い必要があります😄
時々、「この前旅行の時にお世話になったインストラクターさんに、オーバーホールなんてたまにでイイよ」と言われたという話をお客様から聞くことがありますが、整備を行っている立場としては、お客様の生命を預かるプロが、それで良いんかいって、思っちゃいます😪
「オレなんか10年もオーバーホールしてないぜ💪」という武勇伝を聞かせてくれるベテランダイバーさんもいますwowもちろん、そう簡単にぶっ壊れないですし、ヤバいトラブルになることのほうが少ないのは事実ですが、ただちょっとまって下さい、本来ならば水中は人が生きられない世界、言ってみれば宇宙と一緒です🌏
そんな水中世界では、器材はまさに命綱。
どんなベテランさんであっても、よきせぬ器材トラブルが致命傷となる可能性があります。
だから、トラブルが起きてからでは遅いので、前もって対処が大切です🙌
ショーバイ抜きで本音な話、水中で器材ぶっ壊れたら、かなり確率でアウトです😩
なので、頻度によらず1年に1回を目安に、オーバーホールしましょう✨
カレントブルーでは立ち会いオーバーホールも大歓迎❣
どんな事をやってるの、そもそもちゃんとやってるか、心配でしょ?(笑)
なので、心配な方にはまるっと見学していただきます❣
(もちろん、せっかくだから手伝ってもらうけど😁)
ご自身器材の汚れっぷりに、感動するかも\(^o^)/
ちなみに、カレントブルーのレンタルギアもこの時期にまとめてオーバーホールしてますが、ラフに使用されるレンタルギアも、こうしてオーバーホールしながら使っていくと、何十年と使えます。マジで。

※今回オーバーホール中のレンタルギア📷
あ、もう寝る時間になっちゃったので、次回はレギュレーターのオーバーホールや、そもそもの、ダイビング後のキレイな洗い方のポイントを紹介しますね✨
じゃじゃ 明日は海じゃ🌊