アイキャッチ画像
トウカイナガダルマガレイ
おはようございます、HAMAです😄

スケルトンボディに入った黄色い斑の美しさに加え、長く伸びた背鰭第一棘がとっても目を引くこの魚🐟
夜の海、ブラックウォーターダイビングでライトトラップに寄ってきた深海に棲むダルマガレイの仲間の仔魚です

でも、これをカレイと聞いて、何か違和感を抱きませんか

UPで見るとよく分かるかも
トウカイナガダルマガレイc
そう
目の位置です
この写真、アングル的に右面しか写らない位置から撮ったものですが、よくよく見るとそこに写る目は、右目一つだけですよね

カレイやヒラメの仲間って、目のある面を上にして水底にペタッと潜んで暮らす為、普通なら両目とも片方の面に付いている筈
ダルマガレイ (2)
こんな風に

なのにTOPのコイツは・・・
右面には右目、左面には左目と、左右の目が分かれて付いています
その上、横になって泳ぐでなく、体を縦にしてまるで普通の魚みたいにたたずんでいますね


でも、実はこの特徴、コイツが特別そういう種だからっていう訳ではないんです

ダルマガレイ科の一種 (5) ヤリガレイ属の一種
ピンクの斑が入ったダルマガレイ科の一種(左)も、深海暮らしのヤリガレイ(右)も、カレイ、ヒラメの仲間は浮遊期の仔魚の内はどいつも皆こうなんです🐟

それが着底までの間にカレイは右に、ヒラメは左に徐々に目が移動していき、浮袋が無くなって着底する頃には片面に両目が付いた底生魚の風貌に変態するんです

成長の過程で目が勝手に動いていってその位置が変わる

人間で言ったら、ある頃から徐々に左目が動き始め、ある朝目覚めて鏡の前に立ったら右の頬っぺた辺りに左目が付いていた
みたいな事ですもんね😅

ん~
実に興趣深いですねぇ✨

という訳で、
今回の脳内DIVEのテーマはBLACK WATER DIVING🌙
前回のイカ編に引き続き、『ライトトラップ~魚編』です🔦

では、早速エントリー👎



ライトトラップの定番人気魚と言えばコイツ
レプトセファルス (3) クロアナゴ属レプトケファルス (4)
ウナギ目の幼生レプトセファルスです🐟

普段はペラペラしたスケスケのニョロニョロなんですが、危険を感じるとクルクルっと頭部を内にして丸まり身を守ろうとするというその習性も人気の要因の一つでしょうね

レプトもそうですが幼生期に変態するものの中には、変態前の特殊な形態の期間、別の名前で呼ばれるものがいます
例えば、
イットウダイ科リンキクチス幼生 (2) チョウチョウウオ科トリクチス幼生
イットイダイ科のリンキクチス、チョウチョウウオ科のトリクチス等がそうで、その期間はとても短く、遭遇は正に一期一会です🐟

ブラックウォーターダイビングにおけるS級LUCKYと言えばやはり・・・
リュウグウノツカイ幼 (6) テンガイハタ
リュウグウノツカイ、テンガイハタ等の深海魚達でしょう🐟

これらはアカマンボウ目というグループの魚なんですが、それ以外にも、
ヒメアンコウ属の一種 ヒメアンコウ属の一種 (2)
このヒメアンコウ属の一種を初め、やっぱり深海魚シリーズは何が来てもテンション激UPしちゃいますね😆

ワニギス (4) ヒメクサアジ (2)
ワラスボの仲間 ハナビラウオ (2)
ワニギス、ヒメクサアジ、ワラスボの仲間、ハナビラウオ等、
ライトトラップに集まる魚達はいずれもその形状が独特で、とても目を引きます🐟

イトヒキアジ幼 (5) クダリボウズギス幼生
イトヒキアジ、クダリボウズギス等、興趣深いヒレを持ったものも良いですね🐟

ハタ科稚 (2) ホウボウの仲間 (4)
クダリボウズギスの仲間 タチウオ仔稚魚 (4)
ハタ科、ホウボウの仲間、テンジクダイ科、タチウオ🐟
成魚になるとお馴染みの魚達も仔魚期は全く違う風貌なので、遭遇時には、
「誰だお前は
ってなって何だかとってもワクワクします😆🎶

フウライウオの仲間 (3) ニザダイ幼生 (3)
ミナミアカエソ (2) フグ科
ニシキフウライウオ、ニザダイ、ミナミアカエソ、フグ科🐟
この辺になると成魚期の面影が何となく見えるので、それもまた愛らしくて興趣深いですね✨

ライトトラップの当たり回を一度味わっちゃうと・・・
楽し過ぎてもう病み付きです😆
毎回毎度、イグジットするのが惜しくてなりません

とは言え・・・
これらの『FISH系浮遊生物』は、ライトトラップを仕掛けさえすればどれでもいつでも遭遇し放題っていうものではありません✋

引っ切りなしにポンポン現れてくれるようなパラダイス状態の回も時にはありますが、逆に1ダイブNO遭遇っていう回も普通にあります

良い潮がきているかいないか、それによってはそもそもほぼNOチャンスっていう日もあります🌊

その潮は外洋性か深海性か、それで出物も変わってきます🌊

だからこそ皆さんも、ブラックウォーターダイビングとも呼ばれるライトトラップにチャレンジする際には、
1ダイブでこの一匹が唯一の出物
どころか、その種とのこれが生涯最後
・・・となるかもしれない一期一会の遭遇✨
広い視野を以て洩らす事なく是非楽しんで下さいね😉

それでは本日はこの辺でイグジット👍

~HAMA~
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