
おはようございます、HAMAです✋😄
TOPの写真はタツノオトシゴ属の一種タカクラタツが泳いでいるところです📷
タツの仲間との遭遇経験がある方ならそのシーンが浮かぶと思いますが、この種の魚は基本尾っぽを海藻やヤギに巻き付けてじっとしています

なので、こんな風に表層を浮遊するシーンとの遭遇は結構レアです

これは幼魚期にのみ見られる光景

浮遊個体は体表にまだ汚れが付いていないのでとっても綺麗なんですよね✨
タツノオトシゴ🐉
ダイバーでない人にもその名の知れた人気者🐟
ダイバーになって初めて生タツに遭遇した時には❝わぁ、本物だ


『番』(サンゴタツ)

『幼魚』(オオウミウマ)
そして『生態』としては求愛シーンや、♂の育児嚢からの稚魚の産出シーン等々・・・
このタツノオトシゴ属の魚達は、様々な興趣深い光景を海中世界で見せてくれます

でも・・・
このタツの仲間、こっちの海で見られるものだけでも何種類かいて、慣れない内はよく見分けが付きません

実際、今までにも何度か、
「どう見分けるの❔」
って質問を受けた事があります

そこで今回の脳内DIVEでは、このタツノオトシゴ属の魚の簡単な見分け方を特集してみたいと思います

では、早速エントリー👎








先ずは属名がそのまま和名にもなっている


タツノオトシゴ🐉
名前としては一番世に知れ渡ったタツですが実はコイツ、北方域のタツなので伊豆のダイビングではほぼ見られません

でも大丈夫✋
房総の海にはコイツが普通にいるので、首都圏ダイバーであればいつか出会えます😁

簡単な見分け方は【頭頂部の冠(水色)が縦長で著しく高い】です

ついでのポイントとしては《冠のてっぺん部分(赤)が縦に切れ込んでいて、背鰭の付け根(緑)に突起がある》等です✋


ハナタツ🐉
出会う機会の結構あるタツです✋
成長した♀は冠や頭部周辺にカッコイイ突起が幾つもありド派手で分かり易いですが、♂にはそれがないので意外と地味で見分けにくいです


【タツノオトシゴ同様の上向きに被った冠(水色)はあるんですが、縦長と言える程ではない位の高さ】
《冠のてっぺんの後部(赤)が滑らかで、背鰭の付け根(緑ら辺)に突起がない》


ヒメタツ🐉
2017年にタツノオトシゴから分かれて新種登録されたばかりの魚です🐟
日本海側に多いタツなので、こっちの海での遭遇は極稀です


《冠(水色)はタツノオトシゴ同様てっぺんに近付く程後ろ折れしているけれど、それ程は高くなく後部(赤)がデコボコしている》
《背鰭の位置が若干高く、その付け根には突起がある》
遭遇機会があまりないので【】で括れる程簡単と言えそうな見分け方がまだなく、現状の見分け方としては《》だけです



オオウミウマ🐉
レッドリストに名前が入っている貴重な絶滅危惧種📕
ですが、首都圏ダイバーであれば出会う機会は案外ある魚です✋

【冠(水色)を上向きではなく斜め後ろ向きに被っている】
【育った個体の見分けは簡単、何しかデカイ(育つと20~30㎝になる)】


タカクラタツ🐉
コイツもレッドリストに名前が入っている絶滅危惧種📕
イラストとかでよく見るタツノオトシゴのイメージに一番近い形をしていてNICEフォルムな奴です


【エラの下(イメージとしては喉ら辺)に後ろ向きのトゲがある(赤)】
【冠を被っている感がなく、頭頂部が全体として山型(水色)】
《後頭部から背中に掛けて三つの斑がある(紫)》
《結構デッカくなる》


サンゴタツ🐉
コイツを見掛けるのは大概が砂地でグデンと横たわっている姿

その度に「あれ、死んでるのかな」って思わされちゃうという、名前の華やかさにそぐわないとてもだらしないタツです


【冠はなく、ただ三角山型なだけの頭頂部(水色)】
【同じく冠の無いタカクラタツと違い吻部(口)が短い(緑)】
《基本小さい》


イバラタツ🐉
とっても写真映えするのでタツの中でも人気者

よく似た紛らわしい奴というのも特にいないので出会えば直ぐ見分けが付きます✋

【全身トゲトゲ(水色)】
日本近海タツとなるとあと数種いるのですが、こっちの海でちょくちょく会えるタツってなると、まぁこの辺でしょう✋
文章で見るとどうしてもややこしい感じがしてしまう

「あぁ、なるほど

いつか海中で遭遇した際にはLet's判別チャレンジ

是非してみて下さい

❝あ、もしかしてコイツ、◯◯◯◯◯タツかな

って何となくにでも判別が付いたら、ほんのちょっとした楽しみがまた一つ増えますしね😁
最後にオマケ

本来はタツノオトシゴではなくヨウジウオのグループなんですが、尾っぽを巻き付けて何かにつかまるところとか、お腹に若干の膨らみがあるところとかがタツっぽいという事でこの名が付いた・・・


タツノイトコ🐉
このタツノイトコには近似種にタツノハトコという魚がいます🐟
この二種、そもそもの生息域が違うので基本的には見分け方を必要としません✋
こっちの海にいるのはイトコ、琉球の方にいるのはハトコって、そんな具合です

ですが、こっちあっちで分けていたら、折角の出会いをスルーし兼ねません

そうです

海中世界には海流に乗って幼生が飛ばされてきて、成長した姿を一定期間のみ見せてくれる『季節来遊魚』っていうパターンがあり得るからです

因みに、形態上の特徴としては、

背鰭が生えている部分のボディが盛り上がっているのがイトコ🐉
それがなく、背中のその部分が真っ直ぐなままそこに背鰭が生えているのがハトコ🐉
となるようです✋
こっちでは激レアなハトコが折角流れて来てくれたのに、
そしてそれに偶然出会えたのに、
「あぁ、イトコか」って通り過ぎていたとしたら・・・
何か悔し過ぎます

そんな事をふと思い立ち、このところ秋の季節来遊魚シーズンが来る度、見掛けたタツノイトコを一々無駄にチェックしてハトコ探しをしているんですが・・・
毎度撃沈😅

見る度どいつもこいつもその部分がこんもりしていて、そこが真っ直ぐなハトコには未だ出会えず・・・
まぁ、死滅回遊でこっちに流れ着いた個体を見たっていう話は聞いた事があるので、これからも気長にチェックし続けます😅

現状空振りばっかですが、
「いつか出会えちゃったりするのかな

なんて考えながら覗き込むと、こっちでは普通種のイトコも十二分に楽しめる素材になりますもんね😁
自分にとってあんまりややこし過ぎない程度に❝知識の土台❞を頭に置いてエントリーする🌊
ただそれだけでまた幾らだって楽しみが広がっちゃうんだから、海中世界って奴には本当参ります

どうすれば飽きる事が出来るのか分かんなくて、本当困っちゃいますね😅



と言う訳で・・・
『定番人気種』の中でも特に知名度の高い『タツ』にターゲットを絞って、今回は脳内DIVEしてみました🌊
では、本日はこの辺でイグジット👍
~HAMA~