10
流れ藻の季節🌊

こんにちは、HAMAです


麦秋の海に行くと、黄金色の藻が水面に浮かんでいるのをしばしば見掛けますよね

この光景は大体晩夏位までずっと続きます

春に繁茂した海藻が水温上昇で枯れ、千切れて海面を漂う

これを総じて“流れ藻”と呼びます

TOPの写真は流れ藻と化したマメダワラに向けてシャッターを切ったもの

ですが・・・
よく見ると何か映っていませんか

こう見ると分かり易いですね


流れ藻に体色を似せたこのカエルアンコウ、名前をハナオコゼといいます🐟
カエルアンコウの仲間でありながら、水底や岩にペタッと張り付いて暮らす事を一切せず、流れ藻に乗って海原を旅するという、とんだ冒険野郎です☠🏴
カエルアンコウというとのそのそ歩く魚として有名なので、どうやって流れ藻に

って不思議に思いますが、コイツは普通に泳いで流れ藻に移ります


この写真は以前、ナイトダイビングでライトトラップを仕掛けた時にふらふらと近付いてきた泳ぐハナオコゼです

へぇ、こんな風に泳ぐんだって感心させられました

と言う訳で・・・
今日は麦秋のこの季節に即し、脳内流れ藻DIVE

さぁ、行ってみましょう











流れ藻を覗き込んで一番よく目にするのがこの・・・

カワハギ幼魚です🐟
ちゃんと体色で擬相してますね

同じカワハギの仲間でもちょっと珍しいのが、

このウマヅラハギ幼魚です🐟
背鰭の一棘、口許、クリクリ目、ボディライン等、可愛い要素満点なんですが、カワハギより遥かに見掛ける機会は少ないです

カワハギと並んで多いのが、


このイシダイ幼魚でしょう🐟
赤ん坊サイズから小学校低学年位までの色んなサイズのものが流れ藻に付きます

ですが、それ以上に興趣深いのがイシダイの近縁種イシガキダイ🐟




成長に順じてボディの黒点がどんどん変わっていく魚なので一つの流れ藻に複数付いていると、まるで違う魚かのように見えます

幾つかの流れ藻を覗く中で、色々付きまくりの人気物件に当たると・・・


モジャコ(ブリの幼魚名)、イスズミ、ニザダイ、ホウライヒメジ等、様々な幼魚達でイッパイ

特等物件に至っては・・・

正に流れ藻シャンデリア状態



コイツらは基本、流れ藻から離れたくない奴らなので、上手くいくとマスクに当たりそうな距離にまで近付く事が出来ます

このシャンデリアの中に自身の顔を放り込むのを想像してみて下さい


ん~、気分はトロピカル



成長すると格好良くなって海原を駆け巡る回遊魚達も、Jr時代は流れ藻で暮らします



カンパチ&ツムブリ🐟
いずれも幼魚期はやっぱり流れ藻に体色を合わせていますね

そして、流れ藻DIVEで当たって取り分け嬉しいのが、トビウオの仲間達🐟

写真のツクシトビウオ、二匹いるように見えますよね

でも、実は一匹

水面に映ってこんな風に見えるんです

更に、

晴れた日に下から見上げる位置で見ると、翼が生えた魚が青空を飛んでいるみたいに見えてとってもイイ感じに

ん~、気分爽快



麦秋のこの季節に、麦秋というその言葉がぴったりくる流れ藻の色

それに体色を似せる等して寄り添い海原で生きる生き物達との遭遇


何だかワクワクしますね

季節限定な上に、状況も絞られてくるのでいつでも出来る訳ではありません

なので、チャンスがあった時には是非皆さんも、
“流れ藻”
覗き込んでみて下さいね



では、本日はこの辺でイグジット

~HAMA~