海の傾奇者達
2020/04/22
未来の海へと思い馳せ、必殺脳内DIVE
おはようございます、HAMAです
と言う訳で、今日はハナダイの海へとエントリー
伊豆・房総の海で潜るようになって、ダイバーになる前のイメージと違い、こちらの海にも美しい彩りの魚が思いの外多い事に驚いた方も多いと思います
その中でも群を抜いて艶やかなのが、海中世界でコロニーを作り華麗に舞うその姿でダイバーを魅了するハナダイの仲間達です🐟
そこで今日は、ハナダイの仲間の中でも伊豆の定番種と呼ばれるもの達を紹介してみたいと思います
先ずはド定番
キンギョハナダイの♀です🐟
ダイバーになって最初に遭遇するハナダイは大方この魚になるでしょう、と言い切っていい程優勢なハナダイです
大きなコロニーを作るので、当たると視界がオレンジまみれになってとっても心地好いです
ハナダイの仲間達の大きな特徴、それは産まれた時は皆♀で、そこから性転換して♂になるという事です
こちらが同じキンギョハナダイの♂のコロニーです🐟
ボディの色味が全然違うし、背鰭の先っぽが一本ピョーンと伸びてるし、こうなると結構な傾奇者ですよね
全然違う見掛けでも、あくまでも同種
実に興趣深いですね
ハナダイの仲間達のもう一つの重要な特徴、それは深度による棲み分けです
潜る深度によって遭遇するハナダイが変わってくる
それがハナダイの面白さの重要なファクターとなります
トレーニングを積み深度を取れるようになったダイバーが最初に遭遇する美しいハナダイ、
それがこのサクラダイです(左:♀、右:♂)🐟
実はコイツ、日本の固有種
真っ赤なボディに模された桜吹雪が美しい♂のサクラダイは取り分け人気が高く、コイツに会いたくて欧米のダイバーが伊豆の海に潜りに来たりする程なんですよ
もう既にこのサクラダイにあった事のある方
次に♂のサクラダイと遭遇した時には、その中から是非コイツを探してみて下さい
♀に求愛中のこの♂、おでこと頬が真っ白になっていますよね
こういう個体を♂の婚姻色といいます
ハナダイの仲間達はいずれも♂と♀で全く色や模様が異なりますが、更に婚姻色となった時にその美しさの本領を発揮します
同様に見てみましょう
ナガハナダイ(左:♀、右:♂)です🐟
そして、
これがナガハナダイ♂の婚姻色です🐟
この派手さ、正に傾奇者
これだけ見てくれが変わるともう別種としか思えませんね
もう一種、
アカオビハナダイ(左:♀、右:♂)です🐟
そして、婚姻色は・・・
コイツです
アカオビの名前の由来となった赤い帯がとっても艶やか
いやぁ、たっぷり傾(カブ)いてますねぇ
最後に紹介する次のハナダイ、この婚姻色はちょっと別格で、婚姻色界のドンみたいな奴です
スジハナダイ(左:♀、右:♂)です🐟
♂と♀で大差ないようにも見えますが、この♂を実際に見ると、♀にはない背鰭、尾鰭のブルーの縁取りが綺麗で結構目立ちます
でもでも、
婚姻色のイカツさはこんなもんじゃありません
それではいよいよ大トリで登場して頂きましょう
婚姻色界のドン
それがコイツ
スジハナダイ♂の婚姻色です🐟
如何です
ボディカラー、模様、鰭、どれもこれもイカツさ半端なし
傾奇者道貫いてる感出まくってません
ハナダイのコロニーに出会った時のHAMAは大体こんな感じ
“婚姻色混ざってないかなぁ”って気付くと探しちゃってます
見慣れた群れに遭遇した時、“あぁ、前に見た事あるわ”って素通りするのは勿体ない
もしかしたら、とっても美しいお宝が紛れ込んでいるかもしれませんよ
~HAMA~