
こんにちは、HAMAです😄
さて、本日のTOP写真ですが・・・
今日は問う事なく先に答、言っちゃいますね

このド真ん中に写っているの、これカニです🦀
パッと見て気付きましたか❔
右下側に顔が向いています✋
言われてみると、左下面に拡げた脚が並んでいるのが何となくながら分かりますよね😁
TOPのコイツは違う色の水底の上にいるのでまだ分かり易いですが、大概は水底と同じ色の海藻の屑をふしゃふしゃと身にまとっているので実際はこんな感じ



もう何が何だか分かりませんね💦
コイツの名前はコワタクズガニといって転石帯で見掛けるカニです🦀
ちょっと失礼して裏っ側を見させて貰うとこの右写真みたいな感じ✋
ハサミ脚には海藻屑を付けないのでこう見るとやっと「あぁ、カニだわ」ってなりますね💦
このように、甲殻類は基本被捕食者側に回り易い生き物なので身を守る為に巧みに擬態するものが多いです✋
海藻と並んで張り付けての擬態によく使われるのがカイメンです🧽


小さく切り取った色んなカイメンを体中に沢山張っ付けるモクズショイ🦀
手頃なサイズにカイメンを切り取って一つドカンと乗せるカイカムリ🦀
実に興趣深い見てくれですね✨
張り付けはしなくても、まるでカイメンかのように巧みに擬態するのが、


クモガニです🦀
幼体の内は毛むくじゃらなんですが、成体になるとこんな感じで質感まで似ていますね💦
この右写真は何だかお分かりですか❔
これ実は左写真と同じ個体のクモガニなんです🦀
ちょんちょんと突っついてやると一瞬にしてこんな感じにメタモルフォーゼ

どこをどう折り畳めばこんな風になれるんだろ❕❔って感じですよね💦
何か変形ロボっぽくてカッコイイ✨
という訳で、本日の脳内ダイブのテーマは先週に引き続き『甲殻類・カニ』です🌊


先週は砂地で見られる種(コチラの写真はアサヒガニ、ハリツノガニ🦀)を主にして潜りましたね🌊
なので今日は、それ以外の場所で色んなカニを見ていきましょう

では、早速エントリー👎










砂地以外で見掛けるカニ、その中でも個体数が多い上にでっかくて目に付き易い普通種と言えば、


ショウジンガニ、ベニツケガニでしょう🦀
普通種は生態シーン遭遇の宝庫

右のベニツケガニは大好物のウニ(アオスジガンガゼ)をハサミで棘をチョキチョキ切り落としながらムシャムシャ食べているシーンです🍴
超浅場のエントリーイグジットエリアでよく見掛けるのが、


長い歩脚とその先の黄色が目立つトゲアシガニです🦀
こちらは腐る程いますが、そのそっくりさんのミナミトゲアシガニは偶にしか見掛けない上に模様がとっても綺麗なので人気があります🦀
テトロドトキシンを持つ猛毒蟹としてその名が知られる、


スベスベマンジュウガニ🦀
こちらは浅場の岩の亀裂等で見られます✋
大概は茶褐色ですが、稀に右みたいな綺麗なカラーの奴もいて毒云々も相まって人気者ですね

その他にも、岩礁域では、


ノコギリガニ、トガリヒヅメガニ🦀


ケブカアワツブガニ、ヒラベニオウギガニ🦀
等の比較的大きめで見易いサイズの種が、その亀裂や岩の下等で様々見られます✋
生物達の隠れ場所、その定番と言えばソフトコーラルですよね

そこでの遭遇で一番多い普通種は、


やはりこのイボイソバナガニでしょう🦀
額(目と目の間)の突き出しが短いと♀(左)、長いと♂(右)です✋
右写真のようにポリプをちょん切って背中に張っ付ける習性がコイツにはあります

イソバナガニ属には他に、


ナカザワイソバナガニ、イソバナガニ等がいます🦀


ユビノウトサカではそこに絶妙に擬態したトサカガザミ🦀
トサカ類全般(小振りのもの方が遭遇は多い)の枝間ではマルタマオウギガニ🦀


トサカのポリプのモコモコの中にはイソコンペイトウガニがちょくちょく紛れています🦀
赤や紫のイメージが強いカニですが、黄色い珊瑚のポリプにいる個体はちゃんと黄色いです✋
同じ甲殻類でも、ソフトコーラルは全般的にエビ類の方が遭遇が多いですが、ハードコーラルは寧ろカニ類の方が多く遭遇出来ます✋


サンゴガニ、ベニサンゴガニ🦀


ヒメサンゴガニ、アミメサンゴガニ🦀


クロサンゴガニ等サンゴガニ科のカニ達はいずれも硬い珊瑚の枝間で見られます🦀
ただサンゴガニ科の仲間にもソフトコーラルで見られるものはやはりいて、アシボソベニサンゴガニはニクイロクダヤギの枝間に🦀


アミメベニサンゴガニ、ホシベニサンゴガニはカナアミカラマツの中に紛れています🦀
ハードコーラルではサンゴガニ科以外にも、


キモガニ、ヒメドメシアガニなんかと遭遇し得ますね🦀
勿論、珊瑚以外の無脊椎動物もカニ類のホストになり、


コマチガニ、シロスジコマチガニ(甲面に僅かなポコポコがあればコマチ、ツルツルだとシロスジコマチ)🦀


ミツハコマチガニ(ハサミの先が黒い日本固有種)等のコマチガニ属はその名の通りウミシダ(コマチはウミシダの別称)をホストに暮らしていて、捲ればほぼほぼいずれかが付いています🦀
ヒメケブカガニは密生カイメンの隙間で見られるカニですが、その超チビとはウミシダの巻枝の間で何度も遭遇していますね🦀


イイジマフクロウニやラッパウニではゼブラガニ🦀
アカオニナマコ、トラフナマコ等ナマコの仲間達の肛門の中(😅)にはちょくちょくナマコマルガザミが入っていますね🦀
最後に窒素抜きがてら浅場の石を捲ってみると・・・
そこはカニパラダイスです



取り分けオウギガニ、トガリオウギガニ等のオウギガニ科の仲間達との遭遇率は極めて高く、捲ればポコポコ出てくるってイメージです🦀
因みに、一番遭遇の多いこの二種はそっくりさん同士ですが、額のセンター部がウニョっと突き出ていないのがオウギ、僅かに出ていればトガリオウギと見分ける事が出来ます✋


サメハダオウギガニ、ヒメシワオウギダマシ🦀


ゴイシガニ、フタバゴイシガニ🦀


エリアシアワツブガニ、キンチャクガニ🦀
等々、名前のおケツにオウギガニと付くのと付かないのがいますが、いずれもオウギガニ科の仲間達です📖
勿論、石の下では、


ヒメベニツケガニ、ヒライソガニ等オウギガニ科以外のカニ達も色々と暮らしています🦀
今回紹介したのはある程度分かり易いもの達ですが、同じ甲殻類でもカニはエビよりも同一種内のバリエーションが多く同定が難しいので、調べても名前がよく分からないままっていう遭遇も正直かなり多いです💦
種名不明のフォルダに溜め込んだカニ写真達は増える一方、ホント困ったものですねぇ😅
二週に亘ってテーマ『甲殻類・カニ』で潜った脳内DIVE、今回は砂地以外のカニ達を色々見ていきました🌊
ではでは、本日はこの辺でイグジット👍
~HAMA~