目を引く外見の魚達~砂地DIVE・最終回~

オジサン幼群
こんにちは、HAMAです😄

或る日の海中世界、エントリーするとそこはオジサンだらけでした👨
目の前を行列で進む沢山のオジサン達👨
キュートなオジサンがイッパイの素敵な光景でした👨
よく澄んだ水に射し込む光でオジサン達が輝いて見えました✨

オジサンオジサン言っているこの文章、読んでいると何だかおかしな感じがするかもしれません💦
ですが・・・
この日は実際、オジサンだらけの海中世界だったんです😅

「あぁ、オジサンがイッパイいたのね💡」とあっさり思った人✋
「オジサンだらけの海って何だそれ❕❔」といぶかしく思った人✋
どっちもいるんじゃないでしょうか😁

からくりを明かすと本日のTOP写真、これがこの日のオジサン達の集合写真なんです📷
もうお分かりですよね💡
オジサン幼 (5)
ヘンテコNAMEの魚として有名な❝オジサン❞の事を言っていたんですね

結構有名な「へぇ」なので、御存知だった方もきっと多いでしょう😁
味蕾に似た感覚器官が並ぶヒゲで水底を探り、そこに潜む甲殻類や多毛類を見付けて食べるヒメジ科の魚です🐟

この特徴的な二本ヒゲに由来してオジサンというこの正式和名は付いたんですが、別にオジサンだけがこの二本のアゴヒゲを持っている訳ではなく、実際はヒメジ科の魚達みんなにあります✋

ヒメジ科は日本では三属が知られています🗾

先ずは、ヒメジ科ヒメジ属📖
ヒメジ (4) ヒメジ幼
ヒゲが生えている魚を見掛けると何でもヒメジと呼んでしまいがちですがtheヒメジはこんな魚🐟
昼間はヒゲ以外地味な魚ですが、ナイトダイビング時に出会う夜行色はまるで錦鯉のようでとっても目立ちます🌙
ヨメヒメジ番 ヨメヒメジ群 (3)
砂地を飛んでいて、番で並ぶ姿をしばしば目にするヨメヒメジ🐟
時として結構な数で群れるので、コイツが多い時にハゼ狙いなんかしちゃうと、徹底的に沈められて妨害されまくりで困らされます💦
コイツのそっくりさんにサクヤヒメジというのがいますが、そいつはヒゲの色が黄色じゃなく白です✋
一緒に潜っていて見掛けたら、是非教えて下さいね😄

アカヒメジ属📖
アカヒメジ群 (3) モンツキアカヒメジ (2)
アカヒメジ、モンツキアカヒメジ🐟
コイツらは水底からちょっと高めの位置を泳ぎ、いつも群れでいます✋

そしてオジサンも含まれるウミヒゴイ属はこっちの海で遭遇出来るものが多いので一気紹介📖
ウミヒゴイ (3) タカサゴヒメジ群
ウミヒゴイ、タカサゴヒメジ🐟
オオスジヒメジ (3) インドヒメジ (2)
オオスジヒメジ、インドヒメジ🐟
マルクチヒメジ幼 ホウライヒメジ群 (4)
マルクチヒメジ、ホウライヒメジ🐟
オキナヒメジ (4) ミナベヒメジ (6)
オキナヒメジ、ミナベヒメジ🐟

砂地をヒゲでさらう魚が視界に入った時、一口に「あぁ、ヒメジか」で通り過ぎてしまうのもいいんですが、ちょっと掘り下げて見ると結構色んな種類がいて実は中々楽しめるんですよね✨

という訳で、本日の脳内ダイブは三回連続砂地DIVEの最終回『一見閑散とした砂地の楽しみ方~最終章~』です🌊

では、早速エントリー👎



ヒメジ科の魚はそのヒゲの存在感で遭遇するととっても目を引きますが、コイツら以外でも砂地で遭遇する魚には個性的なフォルムのものがとても多いです✋
その代表格が、
ホウボウ (3) ホウボウ幼 (2)
ホウボウでしょう🐟
緑色の胸鰭が翼のように広くて美しいヒレ魚としての人気も高い魚です✋
右はその幼魚👶
春先になると結構あちこちで転がっているんですが、幼魚期の体色は真っ黒で擬態力が凄まじく気付かずにスルーしていまいがちです💦
同じホウボウ科に、
トゲカナガシラ オニカナガシラ
トゲカナガシラ、オニカナガシラ等がいます🐟
この仲間は胸鰭を閉じているとそっくりですが、開けば胸鰭付け根の黒斑とその模様で容易に判別する事が出来ます✋

名前は似ていながら全く違うグループのものとして、セミホウボウ科があります📖
セミホウボウ セミホウボウ (5)
ホウボウよりも更にデッカイ翼状の胸鰭を持つセミホウボウ🐟
左の個体は40㎝オーバーのジャンボサイズで、それが翼を拡げる事で更に大きくなって泳ぐ姿は中々のド迫力でした
セミホウボウ (3) オキセミホウボウ幼
胸鰭を拡げた幼魚は上から見ると真ん丸に見えて、とっても愛らしいです🐟
右はオキセミホウボウというまた別の種🐟
胸鰭の先の方だけでなく、付け根の黒斑にも青い模様が入るのでとっても綺麗です✨

砂地ならではの個性的なフォルムと言えば・・・
このヨウジウオ科の魚達もそうですよね💡
ヨウジウオ (7) ヒフキヨウジ (6)
遭遇が多いのはtheヨウジウオ、ヒフキヨウジ🐟
ヨウジは吻部(目の前~口先までの部分)が長く、ヒフキは吻が短いです✋
ホソウミヤッコ (3) ワカヨウジ (5)
同じく吻部が短く、尚且つボディに淡い横帯が不規則に並ぶのが目立つのはホソウミヤッコ🐟
胴体を輪切りにした時に筒状になるイメージの角張りがないボディのワカヨウジ🐟
アマクサヨウジ ホシヨウジ (2)
輪切りだと四角になる位の角張りボディと、お腹側に綺麗に並ぶ白点が印象的なアマクサヨウジ🐟
輪切りだと六角形になるカクカクボディで、お腹側に青白斑が綺麗に並ぶ日本固有種のホシヨウジ🐟
ノコギリヨウジ (2) ダイダイヨウジ (2)
砂地と岩礁の境やその窪み等でよく見掛けるノコギリヨウジ、ダイダイヨウジ🐟
カスミオイランヨウジ (2) イシヨウジ (3)
カスミオイランヨウジも同様の生息域ですね🐟
イシヨウジは以前はしょっちゅう見掛ける普通種だったのですが、最近はもうこっちの海にはいないんじゃないかって位長らく遭遇していない気がします🐟
こっちの海の最近の水中環境の変化、その影響を受けた魚の一つなのかもしれませんね✋

タツノイトコ (10) サンゴタツ
タツノイトコは名前にタツと入りますが、ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科なので実は前述の奴らと全く同じグループの仲間です🐟
初夏の頃、窪みのある砂地等で遭遇の増えるサンゴタツをはじめとしたタツノオトシゴの仲間達もタツノオトシゴ亜科ではありますが、ヨウジウオ科なので同じグループの魚です🐟
オオウミウマ (7) タカクラタツ (7)
砂地で遭遇が多いタツノオトシゴの仲間と言えば、絶滅危惧種としてレッドデータブックにその名が載る魚の中で最もこっちのダイバーに馴染みのある魚として有名なオオウミウマ、タカクラタツです🐟

タツの仲間以外にも砂地ならではの定番人気種は色々といます✋

ウミテング (8) カミソリウオ番 (7)
ウミテング、カミソリウオ等はその代表格でしょう🐟
秋~冬の時季に砂地を飛んでいればしょっちゅう目に入ってくる奴らなので、遭遇経験のある方もきっと多いですよね✋
これらにはそっくりさんがいて
テングノオトシゴ ホソフウライ
吻部の短いウミテングって感じのテングノオトシゴ🐟
尾柄部と吻部がカミソリウオよりも長いホソフウライウオ🐟
コイツらはレアで中々遭遇出来ません

カエルアンコウ歩 クルマダイ幼 (2)
春時季の海で砂地を飛んでいると下手したら1ダイブで10匹位転がっている事もある位の普通種ながら、あくまでも人気は高いtheカエルアンコウ🐟
逆に、低水温期にポロっと深場から上がって来る個体としか遭遇チャンスがないのでとてもレアなのが、クルマダイ等の深場の魚達です🐟

チンアナゴ (4) ニゲミズチンアナゴ (2)
チンアナゴ、ニゲミズチンアナゴ🐟
ニラミアマダイ イッテンアカタチ
ニラミアマダイ、イッテンアカタチ🐟
等の砂地からニョキッと出ている系の人気魚も目を引くフォルムという点では、正に❝ならでは❞ですよね✋

テンス幼 ホシテンス幼 (13)
長い背鰭の先っちょに旗がなく、眼から後ろに伸びる斜線もないテンス幼魚🐟
先っちょに旗のような鰭膜があり、眼には後方下向きに伸びる斜線が入るホシテンス幼魚🐟
テンスモドキ (3) オビテンスモドキ幼 (7)
背鰭の前方の2棘がテンスやホシテンスのように長くならないテンスモドキ幼魚🐟
砂底というよりは砂礫底が生息環境のオビテンスモドキ🐟
このグループの魚達もヒラヒラボディで人気が高いです✋

メガネウオ (11) メガネウオ (2)
棍棒のようなフォルムと変顔でナイトダイビングの人気者となっているメガネウオ🐟
昼間は砂の中に身を隠してはいますが、僅かな砂の盛り上がりの形や砂紋の崩れ具合等で隠れていても案外見抜けちゃいます

同様の見抜き方で遭遇出来る大物に、
カスザメ (3) サカタザメ (3)
カスザメ、サカタザメ等の平べったいサメ・エイの仲間がいます🐟
あ!
サカタザメは名前のおけつに○○○ザメと付いているので勘違いされがちですが、実はサメではなくエイの仲間です✋
ツバクロエイ (4) シビレエイ (4)
ツバクロエイ、シビレエイ等も砂地ならではの魚でしょう🐟

最後に紹介するのは低水温期の砂地を飛ぶ際、最も意識してしまうこの魚
キアンコウ (10) アンコウ
キアンコウ、アンコウです🐟
この二種はそっくりさんですが、見慣れれば上から見ての胴体の長さ(アンコウの胴体は頭と同じ長さ、キアンコウの胴は頭長より明確に長いです)で直ぐ見分けが付きます✋

三回に渡ってお送りした砂地脳内DIVE🌊
一見閑散とした砂地というエリア✋
ですがそこも、積み重ねるダイブの中のちょっとした意識一つで沢山の遭遇が溢れる場所に変わっていくんですよね😄✨

それでは、本日の脳内ダイブはこの辺でイグジット👍

~HAMA~
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