ギンポは銀宝💎

ニジギンポ (11)
おはようございます、HAMAです😄

或る日の海中世界、不図目に入った穴の中を覗き込んだら・・・
中にいたコイツにすんごい悪い目付きで睨まれちゃいました💦

かばう訳じゃないないですが、別にコイツ、いつも怖い顔している魚って訳じゃないんですよ😅

普段はこんな感じ

ニジギンポ (4) ニジギンポ (6)
コイツの名前はニジギンポ🐟
キョトンとした顔で着底していたり、ピロピロと遊泳していたりする姿をしょっちゅう見掛けるこっちの海の普通種です🐟

ニジギンポ群 (2) ニジギンポ群
ボートダイビングでの潜降時や安全停止中の頭上でこんなシーンをよく見掛けますよね📷
普通種過ぎて皆素通りですが、あの群れの正体もこのニジギンポです✋

このニジギンポ、充分に育った個体はTOP写真のように穴から顔を覗かせている姿での遭遇が多いのですが、
ニジギンポ (5) ニジギンポ卵
出たり入ったりしているその光景に出会したら視線を魚の方に一点集中しないで、巣穴の壁の方まで含めた視界で覗き込んで下さい🔎
しばしばキラキラの卵がびっちり張り付いていますから🥚
そう、ダイバーが近付いても逃げもしないあのTOP写真の表情、その正体は必死の卵保護だったんですね💡

このニジギンポで興趣深いシーンとしては他にも、
ニジギンポ食 ニジギンポ稚魚
バクバクと死肉を喰らう見掛けによらない獰猛なシーン🍴
生まれて間もないスケルトンボディの稚魚がボンテンに繋がるロープの上でちょろちょろしているシーン👶
等があります📷

あ!こう見えてコイツとっても強い犬歯を持っているので、ガブッと噛み付かれると物凄く痛いんで観察時には変に手を出したりしないで下さいね✋

コイツのそっくりさんに、
フタホシニジギンポ (7) フタホシニジギンポ (11)
フタホシニジギンポって奴がいます🐟
鰓蓋と尾柄部に大きな黒点があるのがその名の由来なのですが、右写真のように点が薄くなっている奴もいるので見分けの際には注意が必要です✋

という訳で、本日の脳内ダイブのテーマは『ギンポの仲間達』🌊
では、早速エントリー👎



このニジギンポ、イソギンポ科というグループの魚なんですが、
イソギンポ (6) イソギンポ (9)
これがそのイソギンポ🐟
やっぱり穴から顔を覗かせていますね😁

ホシギンポ (3) マツバギンポ
ホシギンポ、マツバギンポ🐟
この辺との遭遇は大概顔だけなんで、全身出ているところはあんまり見られませんね

ナベカ (3) カエルウオ (10)
水深3m以浅の極浅場で見られるナベカ、カエルウオ🐟
○○○ギンポと名前には付きませんが、これらもおんなじイソギンポ科の魚です✋

カエルウオと名前に付くイソギンポ科の魚は結構多くて、
タテガミカエルウオ (4) ミノカエルウオ (2)
タテガミカエルウオ、ミノカエルウオ等色々といます🐟

顔だけシーンと全身出してくねくね泳ぐシーン、どっちもをよく見せてくれるのは、
ミナミギンポ (7) ミナミギンポ (6)
オレンジボディに水色のラインが入るミナミギンポ🐟
コイツ、口角が上がっていて正面から見ると笑っているように見えるっていうのもあって、被写体としてもとっても人気があります😊
ミナミギンポ (13) ミナミギンポ (9)
黄色ボディのカラーバリエーションもまるで違う種のようですが同じミナミギンポです✋
黒に水色ラインは幼魚期のカラーで、ホンソメワケベラを真似る事でクリーニングの振りをして他の魚に近付き皮膚をかじって食べる❝攻撃擬態❞という習性を持ちます✋

テンクロスジギンポ (15) テンクロスジギンポ (3)
このテンクロスジギンポも、顔だけシーンとくねくね泳ぎの両方が楽しめます🐟
クロスジギンポ (2) ニセクロスジギンポ (3)
クロスジギンポ、ニセクロスジギンポ等も同様ですね🐟

顔だけFISHと言えば、眼上皮弁のフサフサで人気の高いコケギンポ科の魚達でしょう✋

コケギンポの仲間の見分け方、判別法は大概顔しか出していないっていうのもあって中々難しいんですが、先ずは眼上皮弁が長いタイプ3種から

アライソコケギンポ (10) アライソコケギンポ (7)
一番よく見られるのはアライソコケギンポ🐟
このグループは見分けが付きにくいのですが、鰓の上部にある黒点と胸鰭の付け根にある黒点が目印です✋

コケギンポ (4) シズミイソコケギンポ
鰓上部にも胸鰭付け根にも黒点がなく、水深6m以浅の浅場で見られるのがコケギンポ🐟
シズミイソコケギンポは水深10mよりも深い所にいて、鰓上部だけに黒点がある奴です🐟
写真のこの個体は口の中が黄色かったので、もしかしたらコケギンポ属の一種(SP種)かもしれません

まぁ、コイツらとの遭遇は大概顔だけなんで水深でざっくり判断、以上はきっと中々難しいですね💦

眼上皮弁が短いタイプの2種にはちょんちょんと申し訳程度ながら頭頂皮弁もあります✋
トウシマコケギンポ (2) イワアナケギンポ
一桁水深の浅場に棲むトウシマコケギンポの眼上皮弁は幹よりもフサフサの方が長いです🐟
トウシマよりも深場に棲み分けをしているイワアナコケギンポの皮弁は幹の方が立派で、毛は短く、フサフサというよりトゲトゲって感じです🐟

チシオコケギンポ♂ チシオコケギンポ♀ (2)
チシオコケギンポは♂は赤色、♀は黄橙色の性的二形(♀と♂で相が違う動物の特徴)の魚です🐟
このチシオコケギンポもさっきのトウシマもそうですが、このコケギンポ科の魚には日本の固有種が多いです🗾

性的二形と言えば、ヘビギンポ科の魚達🐟
コイツらには穴凹暮らしの習性はないので、浅場の根の壁や岩陰を覗くと、いつでもちゃんと全身出している姿での遭遇が結構な頻度で叶います✋

ヘビギンポ番 (2) ヒメギンポ番 (4)
ヘビギンポ、ヒメギンポ🐟
いずれも顔が黒い方が♂です✋
キビレヘビギンポ (2) キビレヘビギンポ (6)
キビレヘビギンポは♂でも♀でもしっかりと黄色い臀鰭がとっても目に付いてイイ感じ📷
アカヘビギンポ幼 (2) ゴマフヘビギンポ
アカヘビギンポ、ゴマフヘビギンポ、その他死滅回遊の種も含めると、結構色んな種と番シーンや求愛・産卵シーンで遭遇出来るので、岸壁があったり岩がゴロゴロしているポイントでの窒素コントロールのお供にはもってこいのグループです✋

砂地で見掛けるのはベラギンポ科🐟
ベラギンポ♂ (2) トビギンポ (5)
♂の体色や細長い鰭がとっても美しいベラギンポ🐟
動きは見えるのに姿は中々見えないって位、桁違いに擬態が巧みなトビギンポ🐟
等、いずれもとっても興趣深い奴らです✋

タウエガジ科の魚達は前出の奴らよりずっと大きくなるのでうんと遭遇し易いです✋
ダイナンギンポ ベニツケギンポ幼
ダイナンギンポ、ベニツケギンポ🐟
天婦羅ダネのギンポ(銀宝)にパッと見よく似ていますが、標準和名ギンポのあの魚はニシキギンポ科の魚なのでまた別グループの魚になります✋

ハコダテギンポ (3) コモンイトギンポ
ハコダテギンポはニシキギンポ科なのでtheギンポのグループの魚になります🐟
大きく口を開けて繰り広げる♂同士の闘争シーンが有名なコモンイトギンポはゲンゲ科というヘンテコな名前のグループなんですが、色んな体色のものが見られて、闘争シーンへの期待感も含めて遭遇甲斐のある人気種です🐟

という訳で、本日の脳内DIVEはテーマ『ギンポの仲間達』でお送りしました🌊
想定ではこの半分位で終わる筈だったのに、脳内で潜っていてどんどん長くなっちゃって、途中から「あぁ、二回に分けりゃ良かった」と思いながらのロングダイブでした💦

ではでは、この辺でイグジット👍

~HAMA~
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