❝沙魚❞・・・だけど、敢えて砂地以外で脳内DIVE🌊

キヌバリ_チャガラ交雑
おはようございます、HAMAです😄

TOP写真のこの魚を見て、何か違和感を懐きませんか❔

コイツ、
チャガラ群 (2)

以前遭遇したこの群れの中に、一匹ポツンと混ざり込んでいました
さて、コイツの正体は一体何者でしょう❕❔

因みに、中層に群れるこの魚達はチャガラという
チャガラ群 チャガラ (4)
体側に6本並んだ黄褐色から橙褐色の細いライン、背鰭と臀鰭に入る綺麗な赤と黄色の模様が特徴的な遊泳性のハゼです🐟

この群れの中に混ざっていただけあってTOP写真の魚、このチャガラとよく似ていますね✋

でもでも・・・
体側のラインをよく見ると、確かに太くはないですが何だか黒みがかっています
それどころか・・・
その体側のラインが背鰭にまで食み出していますね

横帯が黒くて且つ背鰭にまで食み出しているハゼ・・・

・・・となると、何となく思い当たる奴がいますね💡

そう、
キヌバリ群 キヌバリ (2)
キヌバリです🐟

拡大して見てみましょう
Inkedキヌバリ_チャガラ交雑_LI
確かに、両方の特徴を併せ持っていますね💡

ここまで来ると答に辿り着いた方もきっと多い筈

そうです❕
キヌバリとチャガラのハイブリッド個体(自然交雑種)です

キヌバリ属という同属の魚同士だからこその激レア個体🐟
いやぁ、LUCKYな遭遇でした🎵

このキヌバリ属には他にも、
リュウグウハゼ ニシキハゼ幼 (2)
リュウグウハゼ、ニシキハゼなんて奴もいます🐟

因みに、ハゼは漢字では❝沙魚❞と書きます
沙は砂と同じなので、ハゼとはつまり❝砂の魚❞という事になります✋
という訳で、本日の脳内ダイブのテーマは『ハゼ』❕
と行きたいところなんですが・・・
それだとちょっとテーマが広過ぎるので、遭遇の多い砂地で見掛けるハゼ達はまた後日に置いておき、沙魚という漢字に敢えて逆らって今回は『砂地以外のハゼ』をテーマに潜ってみたいと思います🌊

では早速エントリー👎



ハゼ科の魚にはチャガラのように遊泳性のものも結構います✋

代表的なのがクロユリハゼ属というグループの奴らです
クロユリハゼ (6) ヒメユリハゼ (2)
鰭の形が特徴的なクロユリハゼ🐟
目の下に黒い線がぼわっとした感じで入るヒメユリハゼ🐟
オグロクロユリハゼ (5) オグロヒメユリハゼ
オグロクロユリハゼとオグロヒメユリハゼはそっくりさん同士でとっても興趣深いですね🐟
イトマンクロユリハゼ (3) ゼブラハゼ群 (4)
そっくりさんのヒメユリハゼとは、黒いぼわっとした線が目から下向きにではなく前向きに入っているのと、胸鰭基部に短い黒線が入る事で見分けが付くイトマンクロユリハゼ🐟
体側に多数の横帯が入るゼブラハゼ🐟
ハナハゼ群 スミゾメハナハゼ?
尾鰭の軟条が複数美しく伸長するハナハゼ🐟
尾鰭の後縁が丸く、頭部から尾鰭後縁にまで黒っぽく見える藍色の縦帯が一本入るスミゾメハナハゼ(右下の個体)🐟
等々・・・
このグループのハゼ達はいずれもとっても美しいです✨

礁斜面を低めに飛びながら視界を広く取っていると、
アケボノハゼ ハタタテハゼ (5)
アケボノハゼ、ハタタテハゼ等、ハタタテハゼ属の奴らがホバリングしている姿を見掛けます🐟

御覧になってお分かりのように、さっきのスミゾメもこのアケボノも取り敢えずシャッター切っただけの証拠写真ですよね📷
ハゼの仲間は直ぐ穴や隙間に隠れちゃうのでしばしばこんな感じになっちゃいます💦
次の遭遇ではそれなりのものに撮り直せるといいなぁ

次はトゲトサカの幹・枝部や海綿の表面を覗き込んでみましょう🔎
スケロクウミタケハゼ (6) セボシウミタケハゼ (4)
スケロクウミタケハゼ、セボシウミタケハゼ🐟
アカスジウミタケハゼ (6) ウミショウブハゼ属の一種
アカスジウミタケハゼ、ウミショウブハゼ属の一種(SP)🐟
等、ウミショウブハゼ属の奴らがぺとっと張り付くようにして佇んでいます✋

死滅回遊魚の時季であればハードコーラルの枝間も覗き込むと、
フタイロサンゴハゼ (2) アワイロコバンハゼ (2)
フタイロサンゴハゼ、アワイロコバンハゼ等との遭遇機会があります🐟

珊瑚で言うと、これぞ定番っていうものに、
ガラスハゼ黄
ムチカラマツ等のピロンと真っ直ぐ伸びるタイプの珊瑚に体を水平にしてくっ付いているガラスハゼがいますね🐟
オオガラスハゼ (2) ガラスハゼsp (6)
ガラスハゼ属の奴らはいずれも超の付くそっくりさんなので、背鰭第一棘等に注目して、オオガラスハゼ、ガラスハゼ属の一種(SP)等を判別して気付けちゃうようになるとこれも中々楽しいです🐟

ハングや岩陰、そこにある亀裂等にも、そこならではのハゼ達が色々といます✋
イチモンジハゼ オキナワベニハゼ (6)
イチモンジハゼ、オキナワベニハゼ等のベニハゼ属🐟
ベンケイハゼ (6) コクテンベンケイハゼ
ベンケイハゼ、コクテンベンケイハゼ🐟
ミサキスジハゼ抱卵 アカイソハゼ (7)
ミサキスジハゼ等のイレズミハゼ属🐟
アカイソハゼ🐟
アカホシイソハゼ (3) コジカイソハゼ
アカホシイソハゼ、コジカイソハゼ等のイソハゼ属🐟
色んなグループのハゼが岩壁面の暗がりには潜んでいるので、更なるレアモノとの遭遇に期待するであれば、ここは狙い目と言えるでしょう😆🎵

ラストのイグジット際にも、まだハゼCHANCEはありますよ✋
クモハゼ (8) ヤハズハゼ
浅場の石を捲ってみると、その下に隠れるクモハゼ、ヤハズハゼ等がポロっと出てきてくれます🐟

このように、ハゼ科の魚達は生息環境がそれぞれに明確に決まっているので、水中世界を飛びながら視界を向けるべき場所さえ押さえておけば遭遇率はグンと跳ね上がります
こういう規則性、中々興趣深いですよね✨

という訳で・・・
『砂地以外のハゼ科の魚達』でお送りした本日の脳内DIVE🌊
この辺でイグジット👍

~HAMA~
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