食べるな危険=見るのは安全🎵

スジモヨウフグ
こんにちは、HAMAです😄

秋が来て、徐々に死滅回遊魚との遭遇が増えている海中世界🌊
普段は見られない南方種が続々とこちらの海に押し寄せてきています🎵
楽しみな季節到来ですね😆

TOP写真は二年前の丁度今時季に遭遇した死滅回遊魚スジモヨウフグの幼魚です🐡
ぷっくりBODYが愛らしいですね✨

とは言え・・・
その名の通りコイツもフグの仲間🐡
こっちの海で遭遇する、
クサフグ (3) ショウサイフグ (7)
クサフグ、ショウサイフグ🐡
ヒガンフグ (3) アカメフグ
ヒガンフグ、アカメフグ🐡
・・・等と同様、その体にはちゃんとフグ毒を持っています☠

毒の名前はテトロドトキシン✋
たったの1~2㎎が経口摂取での致死量、青酸カリの850倍の毒性という猛毒です☠

フグは猛毒を持っているので素人調理で食べるのは危険
ここまでは大概の方が御存知なのではないでしょうか✋

ですが、体内にフグ毒を持っているのは・・・
実はフグだけではないんですよ

こっちの海で遭遇するものでは、
スベスベマンジュウガニ (2) ヒョウモンダコ (5)
スベスベマンジュウガニ🦀
ヒョウモンダコ🐙
ボウシュウボラ (3) トゲモミジガイ
ボウシュウボラ🐚
トゲモミジガイ★
・・・等がその体内にフグ毒テトロドトキシンを持っています☠

海中世界でこれらに遭遇した際には・・・
どんなに美味しそうだなぁって思っても、レギュレーターを口から外してかじり付いて食べちゃうなんて事のないようお願いしますね😁

という訳で、先週はヒレに毒のある魚にスポットを当てて脳内ダイブしましたが、今週も折角なんでテーマは引き続いての毒☠
食べるな危険❕
・・・って事で、『体内に毒を持つ生き物達』をテーマに潜ってみたいと思います🌊

では、早速エントリー👎



フグ毒テトロドトキシンは生物毒の代名詞的存在ですが、実はそれを遥かに凌ぐ生物界最強毒があります

アオブダイ (6) ソウシハギ食
アオブダイ、ソウシハギ🐟
・・・等が内臓に待つ猛毒パリトキシンです☠

フグ毒テトロドトキシンの40~70倍の毒性、熱で分解されないので加熱調理してもアウト、水溶性で煮込めば出汁まで毒と化します

そもそもは有毒渦鞭毛藻というパリトキシンの第一生産者である藻類がスナギンチャク類に共生していて、そのスナギンチャクを生き物達が食べる事によってその内臓に蓄積されていく、というメカニズムでアオブダイやソウシハギ等は毒魚化していきます✋

こっちの海でしばしば見掛けるスナギンチャクの仲間を紹介すると、
センナリスナギンチャク (2) ヤギセンナリスナギンチャク
スダレガヤに付くセンナリスナギンチャク☠
枝状に2、3度分岐するタイプのヤギ類に付くヤギセンナリスナギンチャク☠
チビセンナリスナギンチャク (2) カイメンセンナリスナギンチャク
岩肌を覆うタイプの軟らかいカイメンの表面に付くチビセンナリスナギンチャク☠
シカツノカイメンの上に群体を作るカイメンセンナリスナギンチャク☠
・・・等がいます✋

南方の魚類を食べて起こす食中毒で有名なのがシガテラです✋
魚類図鑑等で魚を調べる際に説明書きまで読むと、しばしばシガテラを引き起こすので注意という記載を見掛けます📕
中毒の原因となるのはシガトキシンという天然毒です☠

有名なのものでは、
イシガキダイ (2) アオチビキ
イシガキダイ、アオチビキ🐟
バラハタ幼 (2) サザナミハギ幼
バラハタ、サザナミハギ🐟
等がいますが、イシガキダイ以外はこっちの海では死滅回遊魚としての遭遇なので、シガテラ毒をふんだんに持つ大型個体との遭遇はあまりありません✋

皮膚から毒を分泌する魚も色々といます

ハコフグ (10) ウミスズメ (5)
ハコフグ、ウミスズメ等のハコフグ科の魚は皮膚からハフトキシンという神経毒を分泌します🐟
因みにハコフグの仲間は皮膚のハフトキシンのみでなく、内臓には前述の最強毒パリトキシンも持っているので注意が必要ですね☠

皮膚毒と言えば、
ヌノサラシ ルリハタ (3)
ハタ科ヌノサラシ亜科のヌノサラシ、ルリハタ🐟
キハッソク (2) ハシナガウバウオ
同じくハタ科のキハッソクも皮膚から毒を分泌しますが、これはペプチド毒素のグラミスチンです🐟
ハタ科のこの3種で有名なグラミスチンですが、実はガンガゼの棘間でニョロニョロする姿が愛らしいハシナガウバウオもこの毒を分泌します☠
魚は見掛けによらないですね💦

最後に意外な毒魚を紹介して締めたいと思います✋

それは、
ウナギ (8) ハナアナゴ (2)
ウナギ、アナゴの仲間です🐟

「えぇ、普通に食べてるじゃん❕❔
あんなに美味しいのになんで😵❔」ってなった方も多いと思います✋

実は、ウナギ目の魚達が持つのは血清毒☠
その血にイクチオヘモトキシンというかなり強い毒が含まれています✋

ですが、この毒はタンパク質なので60℃で5分加熱すれば変性して毒性がなくなります
あんなに美味しいウナギですが、お刺身で出すのを見掛けないのはそういう理由なんですね💡

先週のヒレに毒を持つ刺毒魚と違い、これらの体内に毒を持つ生物達は食べれば食中毒の原因になるので危険ですが、うちらダイバーにとっては特別危険な存在ではありません✋

とは言え、水中世界でコイツらが視界に入った時「うぉ、生物界最強毒パリトキシン来たぁ~😆❕」なんて思いながら遭遇を楽しむのも中々乙ですよね✨

という訳で、本日の脳内DIVEはテーマ『体内に毒を持つ生き物達』でお送りしました🌊
では、この辺でイグジット👍

~HAMA~
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