ナンジョウブはダイジョウブ~theme:ヒレ毒~👌
2021/09/15

こんばんは、HAMAです😄
今日のTOP写真はダイバーでなくてもその名を知る人も多い人気魚ミノカサゴです🐟
とても目を引く大きな胸鰭を持ったとっても美しい魚です✨
このミノカサゴの仲間の美しさの一番の要因はやっぱり大きくて派手な胸鰭

そこに焦点を当てて撮った写真を並べてみると



ハナミノカサゴ、セトミノカサゴ🐟


キリンミノ、シマヒメヤマノカミ🐟


ミズヒキミノカサゴ、ネッタイミノカサゴ🐟
種によって色、模様は違いますがいずれも圧倒的存在感の胸鰭ですね

という訳で、本日の脳内ダイブはイントロダクションを短めにしてテーマ『ヒレ毒』で潜ってみたいと思います🌊
では、早速エントリー👎










さて、ここで問題です✋
Q:「わぁ、なんて綺麗な胸鰭なんだ❕」そう思ってミノカサゴのこの大きな胸鰭を素手で撫でた人がいたとします。
撫でたその手は、そしてその人は、その後どうなってしまうでしょう❔
さぁ、皆さん、答を頭に浮かべましたか✋
水中世界には毒を持った生物というのが存在します☠
それを知っている人なら・・・
・・・この問題に、
・・・きっと引っ掛かってくれた事でしょう😁
正解は、
A:特に何にもならない。でした😁
「えー、ミノカサゴの鰭って強い毒があって触れると大変な事になるって前に何かで見たんだけど❕❔」
って納得行かない方もいらっしゃると思うのでここで解説✋

このハナミノカサゴの写真を使って説明しましょう✋

各鰭を黄色で囲みその内のセーフの部分を青、アウトの部分を赤で示しました❕
魚の鰭ってそれぞれの膜に何本もの細い軸みたいなのがありますよね✋
それには棘部と呼ばれる硬いところと、軟らかい軟条部と呼ばれるところがあるのですが、実は毒があるのはその棘部のみなんです💡
背鰭の前半13本、腹鰭一番前の1本、尻鰭は前の3本、棘部はそれのみであとは全部軟条部、胸鰭や尾鰭には棘部はありません✋
なので、胸鰭や尾鰭はどこを触っても毒にやられる事はないんです

ミノカサゴと言えば鰭に毒ってイメージが物凄く強いので、❝逆に盲点❞みたいな感じの「へぇ💡」ですよね😁
まぁ、とは言え・・・
軟条部だけを触ろうにもちょっと動かれたら棘部に当たってしまい得る位それぞれの鰭は近いところにありますから、皆さん、勿論の事ですが、決して手を出す事はないよう宜しくお願いしますね😁
あくまでも、もし何かの拍子で当たっちゃったとしてもそれが軟条部なら大丈夫ってだけの話ですからね✋
❝美しい薔薇には棘がある❞になぞらえる形でミノカサゴばかりがしばしば引っ張り出されますが、カサゴ目の魚には強弱は様々ながら毒を持つものがとても多いです☠


普通種オニカサゴ(左)の方だろうけど、よくよく見てみたらレアなミミトゲオニカサゴ(右)じゃん💡
なんて事がもしかしたらあるかも

・・・と期待を込めながら横目に映し、あぁ違うかぁとスルーする事の多いオニカサゴですがコイツもとても強い毒を持っています🐟


砂地で地蔵のようにじっとしている擬態魚サツマカサゴにも当然毒があります🐟
ナイトダイビングの人気者ハチもホウボウのような翼型の美しい鰭を持ってはいますが、そっちのグループではなくフサカサゴ科の魚でやっぱり毒魚です🐟


重要食用種であるtheカサゴもそう、アカメバルもそう🐟
フサカサゴ科の魚のほとんどが棘部に弱毒は持っているんだそう✋
たとえ弱毒でも二回目以降のアナフィラキシーって事も考えに入れると、迂闊に手を出すのは頂けない行為、って事になりますね

名前はオコゼとなりますが同じカサゴ目になるオニダルマオコゼという魚が南方の海では猛毒魚として有名ですが、こっちの海で遭遇の多い猛毒魚としては、


ダルマオコゼ、オニオコゼ等が砂地でよくポテンと転がっています🐟


普通種ハオコゼや、死滅型で幼魚位しか遭遇のないヒメオニオコゼ等の小さな奴らも毒はとても強いので砂地で手を突くような場面では注意が必要ですね🐟
カサゴ目以外でも、


アイゴの仲間がいずれも背鰭、腹鰭、臀鰭の棘部に強い毒を持っています🐟
左のように鰭を畳んで泳いでいる普段の姿で見るとそんなに毒魚感が伝わって来ないですが、右の写真のように鰭を立てていると納得の毒魚感ですね☠


アカエイ、ホシエイ等のエイの仲間も大概が尾部に毒のある棘を持っています🐟

この棘には尾棘という名が付いてはいますが、実際は背鰭が退化変形して出来たものです✋
じゃあ、胸鰭に毒を持つ魚はいないのか❕❔
元の話に戻り、最後にそこに触れて締めたいと思います

ナマズ目、世界中通して見てもこのグループにしか胸鰭に毒を持つ魚はいません✋
このグループの魚自体日本にはそもそも少ないのですが、ナマズ目の魚はほとんどが淡水産で海水産のものは更に少なくなります✋
そんな中、この仲間の海水魚が実はこっちの海にも一種だけいるんです✋
それがこの、


ゴンズイです🐟
ゴンズイはゴンズイ、そう見がちですが実はコイツ、れっきとしたナマズなんですよ

まぁ、ヒゲもあるし言われてみればって感じですよね😁
毒棘は胸鰭と背鰭にあり、他の鰭は無害です☠
一種一種の毒について覚えておかなくても、ゴンズイだけは胸鰭もNG、他の毒魚は胸鰭はダイジョウブ、それだけで全網羅なので案外覚え易いですよね✋
魚の鰭による毒にやられた際にはタンパク毒なので、応急処置としては45℃位のお湯で毒成分を不活性化させるという手段をとります✋
まぁ魚は動きますから、同じ毒ありでも無脊椎動物の場合と違い向こうが避けてくれるので、自分が不用意に手を出すって事をしなければ、その鰭にやられるなんて事は滅多にありません😄
ヒレに毒のある刺毒魚、そう聞くと恐ろしそうですが、ちゃんとした知識があれば何も臆するところなくその美しさを存分に楽しめますね😉
では、テーマ『ヒレ毒』でお送りした本日の脳内DIVE🌊
この辺でイグジット👍
~HAMA~
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