ウミウシ、大海を渡る🐌
2021/07/21

こんばんは、HAMAです😄
青い水をバックに浮遊するTOP写真のコイツ📷
何だかお分かりですか❔
カレイやヒラメの幼生かな

・・・って思った方、結構いらっしゃりそうですがブブーです✋
実はコイツ、ウミウシなんです🐚
生涯着底する事なく、魚に擬相した形態で浮遊生活を続け、外洋を渡り続けるコノハウミウシ科というグループのウミウシで、


このコノハウミウシ(左)以外にも、ササノハウミウシ(右)って奴もいます🐌
そういう生態なので遭遇は当然中層のみ

ウミウシというと水底の何かにペタッとくっ付いているイメージですが、それを大きく覆す興趣深い奴です✨


フサウミナメクジ、ヒカリウミウシ🐌
普通のウミウシのようにノソノソと普段は生活しながらも、いざとなるとこんな風に泳ぐ奴もウミウシの仲間には実は結構います✋
ナイトダイビングでよく出会うウミフクロウ科の、


ウミフクロウ(左)は泳がないですが、マダラウミフクロウはバンバン泳ぎます(クネクネして泳ぐので遊泳中ピント合いません💦)🐌
ナイトと言えば・・・
ウミウシには夜行性のものも結構多いので、ナイトをしなけりゃそう出会えないって奴も結構います✋


アミメイトヒキウミウシ、オナガイトヒキウミウシ🐌
イトヒキウミウシ属のウミウシはその典型ですね✋
という訳で、本日の脳内DIVE🌊
テーマ『ウミウシ』で潜ってみましょう

では、早速エントリー👎










ウミウシなんてちっこいものどうやって探すのって思いませんか❔
その疑問こそが遭遇への近道を示すものとなります






触手動物のコケムシ(

ウミウシの仲間にはこれを餌にするものがとっても多いんです

それが何を意味するか、もうお分かりですね

視界に入ったコケムシを覗いていけば、それに付く色んなウミウシが自ずと目に入ってくる、という訳です✋
上の左の写真のウデフリツノザヤウミウシが属するフジタウミウシ科の奴らは取り分け典型的で、


クチナシツノザヤウミウシ、ミズタマウミウシ等、冬~初春の低水温期になるとコケムシに乗っかっている姿が結構な頻度で見られます🐌
ウミウシって全部ちっこいんでしょ❔
思いがちですよね😅
でも、

このインターネットウミウシもそうですが、見易い立派なサイズのものも案外いるんですよ🐌


マンリョウウミウシ、ミヤコウミウシ🐌


イシガキウミウシ、マダラウミウシ🐌


オオツヅレウミウシ、ムカデメリベ🐌


カメノコフシエラガイ、イッサイフシエラガイ🐌
この辺はでっかい上に大して動かず、潜っていれば勝手に目に入って来るので、遭遇チャンスは多いですよ😃
見掛けた奴を図鑑で調べてみたんだけど載ってなかった、って事ありませんか❔
魚類でもよくありますが、その場合、成長過程で色や模様が変わっていくパターンかもって怪しんでみるといいかもです

でっかい上にド派手で目に入り易い

ニシキウミウシを例に見てみましょう✋




成長をさかのぼる形で紹介してみました📷
こう並べると徐々にの変化が見て取れるので同種だって事も分かりますが、間一つ二つ飛ばして比較するととても同種とは思えませんね💦
但し、コイツは・・・

テヌウニシキウミウシといって別モノになります🐌
エラと触角の間にある横への張り出しがニシキは左右一対ですが、テヌウニシキはよく見ると二対あります

ニシキウミウシと同じイロウミウシ科の、

ボディの真ん中に塔が立っている奇抜さが人気のミアミラウミウシ🐌
コイツもさかのぼると、


こんな感じ

(右の写真にはムラサキウミコチョウも写っちゃっていますがその右の茶色っぽい奴です)
ホント、知らなきゃ全くの別モノですよね😅
ニシキウミウシやミアミラウミウシも含まれるこのイロウミウシ科には、こっちの海の普通種が沢山含まれるので遭遇機会は必然的に多くなります✋


アオウミウシ、シロウミウシ🐌


キイロウミウシ、クロスジウミウシ🐌


サラサウミウシ、コモンウミウシ🐌
では・・・
最後にこの流れのまま、イロウミウシ科のウミウシの綺麗ドコロを一気見して締めたいと思います📷


カナメイロウミウシ、サガミウミウシ🐌


アカメイロウミウシ、アカネコモンウミウシ🐌


クチナシイロウミウシ、フジイロウミウシ🐌


アラリウミウシ、クリヤイロウミウシ🐌


サフランイロウミウシ、ジボガウミウシ🐌
正直なところ、膝を付き止まって何かを探すっていうのが、どうにも苦手なHAMA💦
なので、ウミウシ写真のストックは・・・
泳ぎ回るさなかに偶然目に映り込んだものを、さっと下りて取り敢えず簡単にシャッター切って撮っておくっていういつものスタイルで集めたものだけ📷
それでも今回位の出会いなら、一切探すという事をせず、勝手に視界に入ってくる分だけでも普通にあるので、美しい魚類との奇跡の遭遇をそれによって減らしてしまうなんて事もそう大きくはありません✋
そう考えると、案外取っ付き易い対象でもあるんですよ、ウミウシって😃
種類がイッパイあって覚えるの大変そう、なんて声もよく耳にしますが、そんな事思うのは始めの内だけです✋
図鑑をパラパラして科ごとにチェックしてみると・・・
現実にこっちの海で遭遇し得るものって事で言えば、実際そう大した量じゃないので、わざわざ頑張って覚える必要なんてありません

遭遇を繰り返していればいつか勝手に頭に入っていきますし、実際、入っていく分だけで充分ですしね😉
なので視界に入ってきた際には、皆さん気軽に楽しんでみてくださいね😉
という訳で、本日の脳内ダイブは『ウミウシ』をテーマに潜ってみました🌊
では、本日はこの辺でイグジット👍
~HAMA~