アイキャッチ画像
キンギョハナダイ♂形態変異
こんばんは、HAMAです😄

伊豆の普通種キンギョハナダイが本日のTOP写真📷

ですが・・・
これを見て違和感を懐いた方、結構いるんじゃないでしょうか❕❔

通常キンギョハナダイ♂婚姻色個体は、
キンギョハナダイ♂婚姻 キンギョハナダイ♂ (4)
♂の特徴であるピンと長く伸びた背鰭第三棘、いかにも婚姻色って感じでオレンジ色っけが抜けた白みがかったボディ🐟
普通はこんな感じですよね

ですが、TOP写真中央のこの個体は背鰭から伸びたフィラメントが、、
Inkedキンギョハナダイ♂形態変異_LI
1本じゃなく2本なんです

しかも第三棘1本が途中から2本に分かれているとかじゃなく、ちゃんと根元から別の棘が伸びた上でのフィラメント2本なんです

そうそうない形態変異個体との遭遇、LUCKYでした🎵

因みにですが、この白みがかったキンギョハナダイがキンギョハナダイの♂相だと勘違いされがちですが、キンギョハナダイの♂相は、
キンギョハナダイ♂ (3) キンギョハナダイ♂ (2)
こんな感じ
背鰭第三棘がフィラメント化して伸び、胸鰭に紅が入って綺麗に色付いているのが♂相です✋
つまり、ボディが白くなっているのは♂の婚姻色相なんですね✋

という事は、長く伸びたフィラメントが背鰭になくオレンジ色のみが特徴の、しばしばぐっちゃり群れるあの見慣れた魚、
キンギョハナダイ♀ (2) キンギョハナダイ幼群
あの群れはどんなにイッパイいようが全部、キンギョハナダイ♀って事になります(右は幼魚群)🐟

キンギョハナダイという普通種一つとっても、幼魚、♀、♂、婚姻色、その上形態や色彩の変異個体まで、こんな風に様々な相が楽しめてしまう、それが性転換する魚の興趣深いところでもあります✨

因みに、ハナダイを含むハタ科の他、ベラ科、ブダイ科、モンガラカワハギ科等のように、生まれた時は全部♀でそこから一部の個体が♂に性転換する性質の事を『雌性先熟』というんですが、この性質を持つ魚類、実は案外います✋

反対に、生まれた時には全部♂でそこから繁殖の為に♀に性転換する先述の逆パターン『雄性先熟』の魚もいるんですが、クマノミの仲間、クロダイ等のヘダイ亜科、イネゴチ等とても限定的で数は少ないです✋

という訳で・・・
今日の脳内DIVEは『雌性先熟のハナダイ達』、その仲間の中から比較的遭遇頻度の高いレアハナダイの成長過程における様々な相を覗いてみたいと思います🌊

では、早速エントリー👎



先ずは、ディープエリアのエントランスFISH、
ナガハナダイ♂ (5)
ナガハナダイから🐟

婚姻色の個体ならそりゃ分かるけど、そうじゃないナガハナダイって一体どいつか、正直水中ではよく分かっていないんだよね💦
そんな声をしばしば耳にします👂

確かに、余程見慣れなければキンギョハナダイと紛らわしいですからね✋

ナガハナダイ幼 ナガハナダイ♀ (4)
左が幼魚🐟
右が♀相です🐟

いずれも腹鰭が白(←ほんのりと青紫色がかってはいますが、水中での印象は)なので、そこに目を遣れば腹鰭もオレンジ色のキンギョハナダイとは直ぐに見分けが付きます✋

ナガハナダイ (3) ナガハナダイ (2)
左が♂相🐟
背鰭の模様を始め各鰭が滅茶苦茶綺麗なんで、遭遇時には是非鰭をお楽しみください😉

右は極稀にしか見掛けないド派手模様の相🐟
コイツはどういうステージなんでしょうねぇ😵❕❔

ナガハナダイ婚姻 (3) ナガハナダイ婚姻
左が♂の婚姻色相🐟
ピンクと赤のツートンがよく目立つので、視界に入れば見逃す事は先ずありませんね✋

右はそのバキバキ中です🐟
ナガハナに限らずハナダイ達の婚姻色は、一口に婚姻色と言ってもその程度があり、バッキバキの状態のものは背部をメインに色が抜けたかのように白くなるものが多いです
ダイバーに遭遇してライト、ストロボ、追っ掛け等でストレスが掛かるとこのバッキバキ状態は褪めていってしまいます💦
なるべく丁寧に接近し、バッキバキ状態を認識した上での観察や撮影に成功したいところですね✋

次は、
カシワハナダイ婚姻 (2)
カシワハナダイ🐟

カシワハナダイ幼 (3) カシワハナダイ幼 (2)
左は超チビ幼魚🐟
右が通常の幼魚相です🐟

こっちの海でカシワを見る時はアカオビハナダイを主とした他のハナダイとの混棲シーンでの遭遇っていうパターンが殆どですが、視界に入って直ぐに気付くポイントはその体色✋
くすんだ黄銅色(五円玉の色)のボディ、背中の中心部辺りから尾鰭までの後半身の斜め上半分がエンジ色(くすみ気味の濃い赤)という配色バランスが幼魚から♀相まで変化する事なく安定しているので、そこで見分けるのが一番確実でしょう✋

カシワハナダイ (3) カシワハナダイ♂ (3)
左は発色のいい♀🐟
カシワの美しさはこのステージ辺りからですね✋

右が♂相です🐟
黄銅色はピンクに、エンジ色は朱に近い赤になってはいますが、後ろ斜め半分の配色バランスは♀相と大体おんなじですね😁

カシワハナダイ婚姻色 カシワハナダイ婚姻色 (2)
ボディ中央に細く短い横縞(赤い帯)が出ていますね、婚姻色です🐟
右は背部が白くなっているのでバッキバキ状態だった個体です(とは言え、これでももう褪めていってる過程のものです)🐟

次は、
ケラマハナダイ♂婚姻 (2)
ケラマハナダイ🐟、

ケラマハナダイ♀ (3) ケラマハナダイ (6)
幼魚です🐟
アカオビハナダイと似てはいますが、アカオビの♀は体色が黄味がかる事はないので、そこで判断すれば尾鰭先端の視認が難しい遠目でも一発です✋

ケラマハナダイ♀ ケラマハナダイ♂ (3)
左が♀相🐟
幼魚から♀相に掛けて、成長に伴い体色の黄味に透け感がなくなり、クリームがかっていきます✋
右は♂相🐟
体色がピンクなので一目瞭然ですね✋

ケラマハナダイ♂婚姻 ケラマハナダイ婚姻色 (2)
共に婚姻色ですが右の方がバッキバキに近いですね✋
この紹介の仕方でも分かるように、完全なバッキバキとなると遭遇まではしばしば出来るのですが、写真に収めるのはとても難しいです💦


長くなってきたので、最後のコイツは一気見でいきましょう
ベニハナダイ♀ (8)
ベニハナダイ🐟

ベニハナダイ♀ (6) ベニハナダイ♀ (2)
ベニハナダイ (9) ベニハナダイ♀ (4)
幼魚から♀相🐟
成長に伴い尾鰭の黄色が全体から先っぽだけに✋

ベニハナダイ♂ (2) ベニハナダイ♂ (7)
♂相🐟
背中の一番高くなる部分辺りに不定形の赤みが入り、尾鰭中央部が赤に染まる✋

ベニハナダイ♂ (3) ベニハナダイ♂ (5)
ベニハナダイ婚姻 ベニハナダイ♂婚姻
婚姻色になると背中のその赤が腹部にまで伸びていきます🐟
バッキバキだと前半身全体に赤が広がっていきます✋

ポロっとしか遭遇出来ないレアハナダイではなく、こっちの海で越冬繁殖をしてはいるけれどそんなにレギュラーで遭遇出来る訳でもない、っていう位の遭遇にリアリティのあるレアハナダイ達🐟
その『成長過程における様々な体色パターン』をテーマに今回は脳内ダイブしてみました✋

それでは、本日の脳内DIVE🌊
この辺でイグジット👍

~HAMA~
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