アイキャッチ画像
メジナ
こんにちは、HAMAです😄

TOP写真は頭の上を捕食者にかじられて痛々しい姿になったメジナという魚です🐟
2018年4月に撮影したもの📷

さて、ここで質問です✋

これだけの痛手を負ったこの魚、この後どれ位生きられたと思いますか❕❔

遭遇した時には、動きもたどたどしいし、「これも弱肉強食の摂理、もう長くはないんだろうな」と思って見ていたんですが・・・

メジナ (3)
そこから2年後📷
2020年6月の同一個体です🐟

すっかり傷が塞がっていますね
あの状態からここまで回復するなんて驚きの生命力ですね💦

コイツは今でもとっても元気に過ごしていて、
近影がコチラ
メジナ (4)
そこから更に1年後の今年2021年3月のツアー時に撮影した姿です🐟
傷口だった部分も若干の窪みはありますが、すっかり滑らかな肌感にまでなっていますね

実に興趣深いドラマを見せてくれたこのメジナ、毎回止まってまで観察する事はありませんが、通りすがりでコイツの姿を見掛けるとHAMAはいつも
「よっ✋」
と声を掛けちゃいます😁
次のツアー時にもまた会えるかなぁ✨

という訳で、本日の脳内DIVEのテーマは『生と死の物語』です🌊

では、早速エントリー👎



マダイ番
仲睦まじいマダイの番🐟
黒ずんだ凛々しい顔の方が♂
明るい色味で愛らしい顔をしている方が♀です✋

去年の初夏の頃、ずっと一緒にいるところに何度も遭遇したので、恐らく繁殖行動の後、沢山の新しい命を海中世界に産み落とした事でしょう✨

ですが、コイツらが興趣深かった点は、そこではないんです✋

左側アングルから見たこの番の♀、とても柔らかい表情の愛らしい顔をしていますが、右側からコイツを見ると・・・

マダイ
こんな感じなんです✋

外敵にやられずしっかりと成魚サイズにまで育ち、新しい生命をこうして生み出している、なんかちょっと感動的ですね✨

シマヒメヤマノカミ
シマヒメヤマノカミの同様な個体🐟
コイツも立派な成魚個体です✋

とは言え、今際の際に立った生命のどれもが、無事回復しまた力強く生きていけるというものでもありません✋

海中世界を泳いでいると、
テングダイ ナヌカザメ
視界に入れば多くのダイバーが立ち止まるような人気魚達の息絶えた姿ともしばしば遭遇します✋

沢山の生命がそこに暮らす海中世界ですから、命の終わりを迎える者は秒と開けず引っ切り無しにいる筈です👼

ですが、こうして身が肉が残された状態のものは案外そう多く目にはしません✋

オキエソ アカハタ
貝の仲間やバクテリア等が息絶えた命を貪り食い、あっと言う間に分解してしまうからです

日本で一番深い湾である西伊豆・駿河湾を潜っていると、貴重な深海魚が浅場に上がってきてそのまま息絶えた、そんな姿と遭遇する事があります✋

勿論、生体遭遇が出来ればそれに越した事はないですが、そもそもスキューバダイビングで潜れる深度では生きていけないような深海の魚なので、それですらとても貴重で滅多に遭遇出来ません

クロタチカマス (2) クロタチカマス (5)
クロタチカマス🐟
冬の深海潮が掛かる時季、浅場で息絶える姿を時々目にします✋

息絶えた深海魚との遭遇の中で、最も印象的だったのがコイツです
トウジン (3)
2019年2月の遭遇なんですが、ずっと調べようがなく正体不明でした✋

その正体がつい先日判明しました
トウジン (2) トウジン
トウジンという深海魚です🐟
まだ身も残った状態なので、そう長くない時間のズレ一つで弱ってはいても生きた状態でこんな貴重な深海魚の生体にも遭遇し得たのかなって思うと、何だかワクワクしてきますね

「あ、死骸👀」
それだけで通り過ぎるにはあまりにも惜しい物語が詰まった海中世界でのちょっと特殊な遭遇
あくまでアクアリウムではない、生態系という大いなる世界に飛び込んで自然界の神秘を垣間見る事が出来るスキューバダイビングならではで、実に興趣深いですね

という訳で、今回の脳内DIVEは『生と死の物語』をテーマに潜ってみました🌊
では、本日はこの辺でイグジット👍

~HAMA~
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